この一ヶ月というもの

春休み後半から、ナンチャッテは実家の店の手伝いをずっと続けておりました。
午前中は高校でいつもどおりの授業をして、午後は実家の店の掃除に明け暮れた大忙しの一ヶ月。


ナンチヤッテの実家は、なんと100年以上続く陶器のお店なんです。
店構えは古くて小さいのですが、商品の品揃えは半端なく充実しています。一例を挙げますと、普通のご飯茶碗だったら、50種以上は確実にあります。お湯のみだったら、100種類は下りません。勿論一個ずつ販売しますが、20個程度ならその場で揃います。100個〜200個でも、柄は数種類限定となりますが、すぐに揃います。


ただ、父はサラリーマンをしてきた人で商売には向かない人ですし、母は絵画の代表・俳句同人・手品・百人一首の会主催と、売れっ子お笑い芸人並にスケジュールが埋まっている人なので、二人とも全く商売に熱が入りません。
私の死んだ祖父の店ですから。
勢い店のガラス戸を閉じて(鍵は掛かっておりませんが・・・)しまっているというもったいない状況。


で、私と妹が一念発起をして、このもったいない状況を打破すべく、大掃除とディスプレーの一新を図ったというわけ。

店の戸を全開にして、全ての商品の(目に付くところ、という意味ですが)埃を払い、雑巾で磨き、ピカピカに。
陶器のいいところは、どんなに埃を被っていても、洗って磨けば新品に戻るというところなのです。日に焼けて色があせたり品質が劣化するとという心配もないしね。
また、息子Bや甥っ子姪っ子を引っ張ってきて、今時の若い子の感性をリサーチして、彼らのアイデアをところどころに取り入れたりして、そりゃあ大変身。
プチリニューアルってところ。


昨日も、引き続き掃除をしてしたら、アメリカ人二人が物珍しげに中に入ってきましたし(私は帰国オバサンなので、英語は任せて!)、雑誌の取材に町並みの写真を撮りに来たという二人組の若い男性がうちの店の写真をとっていきました。
「うちの店を雑誌に載せてくれるの?」
と、聞きましたら、写真の選択はもっと上の人が決めるので・・・・とのことでした。
道を歩いていた高校生も携帯で写真をとって行きましたし。


そのうちに、いい写真がとれたら、ここで紹介します。お楽しみに!