分かりすぎるパフォーマンス

動物って、言葉が話せない分、態度で己の気持ちを表現しているものなのねぇ・・・とつくづく感じ入ってしまいます。


息子Bは、今月に入って、もう11日間も、アルバイトのネコの世話を請け負っています。
お隣の奥さんが、また海外旅行に出かけているからです。
朝晩の二回、トイレと、えさやりと、ブラッシングなどのスキンシップ。これが仕事の内容です。とはいえ、塾で帰りが遅くなる平日の夜の部は、ナンチャッテが請け負っています。


このネコちゃんは、もうだいぶ老体とはいえ、若い頃は人並みにネコ同士の喧嘩で傷を負ったり、蛇を捕まえてきたりと、けっこうなやんちゃなコだったので、年をとった今も、家の中だけで静かにすごすのは随分ストレスなのでしょう。
玄関のドアの前に居座って
「外に出たいっす」
とパフォーマンスしたり、窓ガラスに密着するくらい近づいては、
「あ〜、外の空気が吸いてぇ」
とデモンストレーションしたりします。


もう一つ彼がみせるパフォーマンスが、「すねウンチ」という荒業です。
ネコのトイレはいつも清潔にしてあるにも関わらず、わざわざトイレの外でするのです。
「オレ、そうとうストレス溜めてるもんね」
を究極に表しています。


昨日の「すねウンチ」は、今までにないパフォーマンスでした。
今までのは、部屋の片隅にさりげなくしてあったのですが、
昨日のは、ほとんどアリューシャン列島状態に弧を描いてテンテンと残っていました。
この形状から察するに、彼は、わざわざ場所を移動しながら嶋を形成していったってことですよね?
「わかるよ〜、君の気持ちは。相当にストレス溜めてるよね」
と思わず抱きしめたくなりしたが、当の本人はすがたを隠していて、どんなに名前を呼んでもウンともスンとも。


恐らく飼い主さんは今日明日にでも帰国予定のはず。
早く外に出してあげられるといいんだけど。