子猫到来か!

我が家では、ただの一度も毛の生えた動物をペットとして飼ったことがありません。息子Bは、ことある毎に、ペットを飼ってもいいよ、的な期待を裏切られ続けてきたので、18年間ペットを飼えなかったことへの怨念が、いつの間にか持ちネタのギャグへと昇華してしまったほどです。(サンタクロースへ、子猫がほしいと渾身のお願いをしたら、なんと、ぬいぐるみの子猫が届いていた・・・とか)


本当は、ネコが飼いたくてたまらないんだけど、微妙な圧力があるのです。
第一の障壁は夫。犬に関しては、子供のころに噛まれたか追いかけられたかした経験がトラウマとなっていて、絶対飼いたくないというのです。猫もそれほど好きではないらしく、必ずなんだかんだとイチャモンがつくのです。

まずイチャモンその一は、ペットがいたら旅行に出られないんじゃないか、というものなんだけど、我が家の経験上そんなに何日もあけるような大旅行ってしたことあるか?(アメリカ在住の時はいろいろ出かけましたが)

第二のイチャモンは、日中、私が家を空けている時間が長いのに、ネコが一人で留守番できるのか、というもの。ネコって本来孤独を愛する高潔な生き物よ。べたべた四六時中いじられるほうがよっぽどストレスなんじゃないのか?

第三のイチャモンは、一旦買い始めたら、最期のときまで面倒をみるわけで、ナンチャッテの実家のネコなんか23年も生きていた。その間に、また海外転勤とかあるかもしれないし・・・、っていうけど、それを言ったら、明日のことなんか誰にもわかんないじゃん。

意外と大きな障害となっているのが、実家の母からの要らないアドバイス
「ネコは長生きする(23年ですから・・・・)。しょっちゅう病院通いする。意外とお金がかかる。家、及び家具が傷つく。」

ネコを飼おうか、という話が出ると必ず、このアドバイスが繰り出されてくるのです。


先日、姪っ子が、「子猫もらってください」情報を持ってきてくれました。写真付き!
海外赴任中の夫へは、
「私も日中一人っきりで寂しいし、いずれは息子Bも下宿することになるだうし、ネコがいると癒されるわ〜」
と、半分脅しと泣きが入った陳情をスカイプで続けた結果、ナント、夫からはしぶしぶながら、OKの返事がきました。


で、息子Bは逆立ちして喜ぶと思いきや・・・
「今、この状況で子猫なんかが家にきたら、ぜったいに自分はリビングから離れられなくなるのは目に見えている。高校三年生の夏に、子猫は必要ない、というより、むしろ居てはこまるでしょ」
と、大人な発言。

そうよねえ。ここにきて子猫が貰われてきたら、息子Bは、10分毎に部屋から降りてきちゃうよね。


というわけで、この千載一遇の子猫ゲットのチャンスはまたしても遠のいてゆくナンチャッテ家でした。