モルモン教の宣教師君たち

ひょんなことから、この春からモルモン教の宣教師の二人組みが、ちょくちょくナンチャッテ屋に寄っていってくれるようになりました。
一番初めは、ナンチャッテ市の春の大祭の時でしたから、知り合ってから三ヶ月が経ちます。


10代後半から20代後半くらいまでの若い男の子です。服装は白いカッターシャツにネクタイをしめて黒っぽいスラックスをはいています。自転車に乗って、競技用ヘルメット姿の外国人、といえば「ああ、見たことある」とおっしゃる人も多いでしょう。


で、週末土曜日ともなると、二人がひょっこり顔を出して、ナンチャッテ屋の店先で休憩していくのです。


ナンチャッテは自称「日常英語なら大体オッケー」という人です。あくまでも「自称」です。息子Aには、
「よく、恥ずかしげもなく、そんな英語でアメリカ人と会話する勇気があるねっ」
といわれる程度です。

宣教師君たちも心得ていて、ゆっくり話すし、簡単な表現を使ってくれていると思います。
しかも、彼らは目覚しいスピードで日本語が上達しているのです。毎週顔を見せる度に、こちらがびっくりするほど上達してきます。なんでも、毎朝一時間はびっしり日本語の勉強をしているんだそうです。先生はいなくて、あくまでも日本語学習の教材を使っての独学なんだって!
で、そこで解決しなかったことや、日常会話の中で知った表現などを、このナンチャッテに質問してきます。
(ちなみに、私は外国人に日本語を教える『日本語教師』の資格を持っています。何でも資格っていうものは、役に立つことがあるんだなぁ・・・とつくづく実感しています)
たとえば、「ごゆっくり」の意味。
「ゆっくり」はスローの意味なんじゃないか?
こういうの、当たり前に使っているけれど、たくさんあります。


さて、先週彼らが来たと日は、午前中に震度3の地震がありました。
「ダイジョーブでしたか?とてもシンパイしてました。ナンチャッテ屋はフルイイエだし、ウツワがいっぱいおいてあるから、ジシンでタイヘンではありませんでしたか」
開口一番、そんな挨拶をしてくれました。
ね、いい子たちでしょ?


しかも、口癖のひつとは、
「ナニかテツダウことはありませんか?」
なんだよね。
イマドキ、実の息子だって、そんなこと言ってくれないよ。
というわけで、毎週、訪れてくれるナイスガイたちとの拙い会話を結構楽しみにしているナンチャッテでした。