ぶら下がり健康法

むかーーーーし、「ぶら下がり健康法」という世にも簡単な健康法が紹介されて、それ用の器具が売り出されたことがありましたが、覚えておられますか?
早い話が、個人用鉄棒。
2mくらいの高さに設定された鉄棒に、一日に数回ぶら下がるだけという「健康法」です。
一時、爆発的ヒット商品となったものの、すぐに「ハンガーラック」と化してしまった、悪名高き健康器具です。


が、ナンチャッテは、ずっとこの器具を探し続きてきました。
ナンチャッテは、一年に一度の健康診断の前に、たまたま階段のステップに手をかけてぶら下がったことがあります。そうしたら、この年の身長測定値が、例年になく伸びていたのです。
5ミリくらいは伸びたんじゃないかな。
しかも、そのときの体を伸ばした感覚が、とても気持ち良かった。
で、それ以来、意識的に階段のステップや、洋服ダンスの扉にぶら下がって、縮んだ背骨を伸ばしています。ただ、手元が手安定なので、すべったり、硬くてぶら下がりにくかったりという難点があります。
かつて一世を風靡した健康器具なのに、いざこれを探そうと思うと、なかなか出会いがなかったのですが、先週、新聞の広告欄でついに見つけてしまいました。懐かしの「ぶら下がり健康器具」です。
値段は送料込みで5500円前後。
即買いで、昨日その荷物が届きました。
自分で組み立てるのは、ちょっと面倒でしたが、こんなに安いんだから文句は言えません。


さっそく昨日の夜からぶら下がっています。
きっ、きっもちいい〜!
縮こまった内臓器官も、のびのびと復活しているようないい気分です。
ただ、全体重を、わが腕で支える必要がありますから、ナンチャッテは5秒くらいで腕が痛くなります。だから、置き場所をトイレの前にして、トイレに入る前と、トイレから出た後に、瞬間的にぶら下がり健康器具にぶら下がる・・・こんな利用法がいいかなと、考えています。


息子Bも、これにぶら下がって、
「思いのほかに気持ちいい」
と言っています。
ただ、受験勉強中に、うっすらと太った息子Bは、しばらくぶら下がった後で、
「だけど、これは体重の多い人には不向きだね」
と、残念そうにしていました。
「もう少し早く(もっとやせている時期)これにぶら下がっていたら、背が伸びたかもしれない」


すべての人に向くかどうかはわかりませんが、少なくともナンチャッテと息子Bにはまずまず好評の、ぶら下がり健康器具でした。万が一、ハンガーラックと化してしまったとしても、正直にその顛末をご報告します。