花の東京〜

毎年クリスマスシーズンに、息子Aの大学吹奏楽部の定期演奏会が開かれます。
今年も行ってきました。

今回は、最寄りの駅から「こだま」に乗って、のんびり各駅停車の旅をしました。
「のぞみ」でいくより一時間近く時間がかかりますが、いったん名鉄で名古屋まで出ることを鑑みると、実はそれほど差がないことに気づきます。
しかも、「こだま」の乗車率は「のぞみ」より低いおかげで、隣のシートは行も帰りも空いていました。これも嬉しいことです。


東京では、まずナンチャッテの友人白鳥麗子さまとお食事をしました。
麗子さまはもちろん仮名ですが、名は体を表すというように、セレブオーラ満載の女性なのです。
作家の林真理子さんは、君島十和子さんとお友達なんだそうです。林さんの説だと、美人の傍にいると、「美」が感染して自分も美しくなる・・・らしいのですが、これには私も同感です。
「美人」は顔がきれいなだけじゃない。
しぐさ、言葉遣い、姿勢、プロポーション、肌の状態、髪の状態やヘアスタイル、持ち物と持ち物の選び方のセンス、洋服の質とセンス、知性、話の内容、経済的安定など、すべて含まれると思うのですよ。
でもって、もったいぶらない人柄とか、見栄を張らないとか、人の悪口を言わないとか、その人のキャラクター要素も、美人かそうでないかの決めてとしては大きなところ。
私の白鳥麗子さまは、御年55歳ですが、ナンチャッテの「憧れの女性」を体現化しているといっても過言ではありません。
ちなみに彼女とは、夫のアメリカ駐在中に知り合うことができました。
白鳥麗子さまと東京で会うことは、私が息子の用事上京する際の楽しみの半分くらいを占めています。
残りの半分は、息子Aの顔をみることだよね、やっぱり。
帰省のときに見せる顔と、東京で見せる顔は、違います。実家は私のテリトリーですが、東京は息子Aのテリトリーで、彼に主導権がありますから、ちょっぴり頼もしく見えます。

今回の定期演奏会は、息子Aの最後のステージとなります。身内の欲目かもしれませんが、すごくいい演奏会でした。息子Aの高校時代の友人も四人ほど聞きに来てくれたみたいで、彼らの感想も良好だったようです。
特によかったのは「ロストムーン」という大作で、アポロ13号の打ち上げ計画から始まって、奇跡の帰還までを吹奏楽作品にまとめたものです。スクリーンに実際の映像が映し出されて臨場感も満載でした。
吹奏楽は、オーケストラ編成とは違った力強さと迫力があります。


息子Aはその夜、打ち上げがあるため、ナンチャッテはホテルをとってそこで一泊しました。
三年生でキャンパスが移るときに、二年間住んだ下宿から今の下宿に変わりました。
以前の下宿は駅から徒歩3分という超便利な立地だったんだけど、今度の下宿はとてもナンチャッテの貧しい方向感覚ではたどり着けないような複雑な道を通るため、一人では息子の下宿に行けません。
細くて狭くて複雑・・・なんで東京の人が、歩くときにさえナビが必要なのか、その理由がわかります。