高梨選手、健闘した!

女子高生に、「日本初」「金メダル」は、やはり重すぎでしょう。
三メートルの高さから飛び降りろといわれたって、足がすくむのに、あのジャンプ台から飛び降りれるくらいの精神力をもってしても、オリンピックの雰囲気には飲まれてしまうのです。
彼女の成績は、大健闘だったというべき。


一方のハーフパイプの若い二人には、大拍手でした。おめでとう!
その昔、ノルディック複合で日本が金メダルを取ったとき、荻原選手をはじめ、大学生くらいの若い男の子たちが「俺ら、オリンピックに出られてラッキー」みたいな乗りの軽さが、画面からあふれていたけれど、そういう気楽さが重圧を寄せ付けなかったような気がします。
ハーフパイプのお二人にも、内面は知りませんが、外面的にはそれほど緊張が見られなかったのが、あの結果に繋がったのかもしれないなあ。
特に、銅メダルだった平岡選手は、一回目は不本意な成績だったので、二回目に捨て身の大技を出してくるあたり、練習で培った自信が無ければなかなかやれないよね。


今日は、カーリングの試合を見ました。
実は、(ごめんなさいっ)カーリングの選手と上村愛子選手を同率で「オリンピック選手」というくくりに並べることには、ちょっと不満があったりします。
身体能力の極限まで鍛え抜いた選手だけが揃う種目とは、だいぶ違うような気がしていたのです。
「あれもスポーツなら、そのうちゲートボルだって、オリンピック種目になるんじゃないの?」
とはいえ、試合自体は見ていてとても面白かった。
テレビの解説を聞きながら、
「へえ、その石は、まさしく捨石なんだ」
とか
「相手に置かせて、後ではじき出すのかぁ」
などと、素人ながらも試合の筋が読めるというのが面白かったです。


で、はたと思い当りました。
去年は、レスリングがオリンピック種目から外れるかもしれないと騒がれました。
確かに、レスリングや柔道って、どっちが勝ったのか、実際、柔道なんかジャッジが覆ったりしたじゃない?
そういう競技(勝ち負けが見えない競技)は、素人が見ていて、ぜんぜん面白くないんです。
その点、カーリングは、見ていて面白い。
オリンピックも一つの「ショー」なんだと思います。
だからこそ、カーリングがオリンピック種目であり続ける理由なんだろうな。


というわけで、カーリングの次の試合も「全力応援」します。