普通、忘れないよ

ゴールデンウイーク中に、東京から息子Aが三日間帰省しました。
息子Aは、根っからの田舎者で、大都会に強いあこがれがあるようで、三日も実家にいると、東京の水が恋しくなるようです。
今回も、そそくさと東京に戻っていきました。


さて、午後六時ごろ、息子Aから電話がかかってきました。
「え〜っと、今、東京についた」
実は、未だかつて、「東京に着いた」ことを知らせる電話なんかかけてきたことのない息子です。
ちょっと嫌な予感がしました。
「で、何か用事?」
「あのさ〜、机の上に、鍵が置いてないかな」
「え゛ー、何の鍵」
「下宿の」
「・・・」


東京の下宿の鍵を、ここで使うシチュエーションはゼロ。
それなのに、なぜに下宿の鍵を、わざわざ、実家であるここで取り出すかな〜?


結局、下宿の鍵は、息子の机の上に置かれていました。
こういう場合、どうやって鍵を送るのが正解だと思います?
本人が部屋に入れなのだから、郵便や宅配便は使えません。
友達の下宿宛に送るのがいいのか。息子の大学の研究室宛に送るのがいいのか。
結局は、最寄りの郵便局の局留めで、ゆうパックで送りました。
残念ながら、この日の集配は終わった後だったので、鍵が息子Aの手元に届くのは、明日になります。
その間の二日間は、研究室で寝泊まりするとか。
「おい、お前を二日間泊めてくれる友達はいないのか?」


たまたま帰省した時の荷物を持参しているので、着替えやパソコンは手元にあったのが不幸中の幸いでした。