似合うものが無い・・・

自分に似合う服が減ってきたというのは、ここ数年のナンチャッテの偽らざる感想です。
本当に、去年まで来ていた服が、妙によそよそしい。
今日は、光野桃さんの「おしゃれの幸福論」という本を読み始めて、そういう思いを抱いているのは、私だけじゃないんだ・・・とちょっと安心してしまいました。
光野さんによると、大体50歳というのが、「似合うものが無い」という思いを抱きはじめる時期らしい。


ファッションの師匠・押田比呂美さんの著書は愛読しているんだけど、ここんとこ、ちょっと「ちがうなぁ」と感じ始めていたのです。
押田さん流だと、「50歳になると、自然と今までの自分のファッションの流れというものが、確立されるころではないか」という、いわば迷いの吹っ切れる時期だという、とらえ方をされているような気がするのです。


ところが、実際に50歳になると、手持ちの洋服に、ものすごい違和感が生じてくるナンチャッテがいて、
「私なんかが、カリスマスタイリストでもある、師匠のいうような境地になれるわけがなかったんだ・・・」と半ば諦めかけていたのです。


でも、正直なところ、私の周りにいる50歳〜60歳の女性で、押田師匠のいうような、「自分のファッションを確立している」という人って、意外と少ないんです。ちょっと痛かったり、だいぶ落ち着きすぎていたり、サイズが合ってないんじゃないか・・・とか、とにかく、自分を含めて、「なんか違う」を感じているたのでした。


ナンチャッテの場合の一番の違和感は、サイズ。
決定的に今までと違うのは、ウエストマークする服は、まずNGだという点です。
ヒップラインが出るのもまずい。おのずと、あそこも、ここも、そこも隠れるチュニックに走るというわけ。
もう、ワードローブの中に、チュニック以外は存在していないといっても過言ではない。
それを、「ファッションの確立」と呼ぶんだとしたら、かなり悲しいものが・・・・。


光野桃さんの本は、今、読み始めたばかりなのですが、ファッションとは直接関係のなさそうな、精神論的な分野も含まれていますが、最後まで早く読みたくて、うずうずしています。