空き家が増えるそうですが・・・

昨日のNHKスペシャルでは、この先人口減と高齢化で、日本の空き家率は高まる一方だということを、議討論形式で話し合うという番組を放映していました。
なんでも数年前にアメリカ・デトロイト市の破たんは、人口流出による市の税収激減からおこったのだそうです。財政破たん時の、デトロイト市の空き家率は30パーセントだったとか。
で、日本の自治体にも、すでに30パーセントの空き家率になっているようなところが、ぼちぼち出ているそうです。ちなみに、テレビでは秩父市が例に上がっていたっけ。


「たいへんな世の中になっていくんだなぁ」
と思ったところで、今から25年ほど前のNHKスペシャルを、ふと思い出してしまいました。
その番組も、昨日の番組のような、視聴者参加の討論形式の番組でした。
当時の議題は、日本の土地高騰はどこまでいくか、みたいな議題で、一般人が夢のマイホームを持てない世の中になっていることへの危機感から作成された番組でした。
たしか、バブルがはじける前で、東京銀座資生堂パーラー前あたりの1平米が、一億円とか、そういう価格の付き方だったと思います。
「日本の土地の値段で、アメリカ全土が買える」くらいの土地の値段でした。
一日過ぎると坪単価が一万円高騰する・・・、みたいなことが都心部だけでなく、ナンチャッテの住む自治体あたりでも、まことしやかに言われていました。
そのころから、ナンチャッテは気づいていました。
「どうして、中古住宅のほうが、新築住宅よりも買いにくいんだ?なにか、裏があるんだろうなぁ」と。


新築集宅の購入は、経済波及効果が非常に大きいそうです。まず、家本体、家具・家電、車の買い替えなどです。確かに、新築の家に、ボロッの家具や家電は似合わないよね。他にも、照明やカーテンやカーペットなんかも、サイズの関係で買い替えするだろうし。その政策が続いていて、未だに新築住宅の購入は中古住宅の購入より、資金面や税制面で優遇されているそうです。


土地神話はあっけなく崩れて、今では、祖父母の家、父母の家が子供にとってお荷物になるという時代になりつつあるなんて、当時の人々、もちろんナンチャッテにも信じられなかっただろうなあ。
「住めない・売れない・貸せない」というのが、不動産のキーワードになるなんてね。


でも、この空き家の問題、どこかで同じような問題でとりあげていたなぁと思ったら、空き屋ならぬ「空きお墓」つまり「無縁墓地」問題として浮上しているのを、テレビでみました。
空き屋問題も、無縁墓地の問題も、根っこは高齢化と人口減少なんですよね。


これからの日本、どうなるんだ?