大学受験の出費

ついこの間までは、浪人生の息子Bを見ては、「早く大学生になって、家から出て行ってほしい」と思っていましたが、実際に息子Bが一人暮らしを始めると、また別の心配が始まって、それはそれでイライラさせられます。
(ちゃんと起きて学校へ行っているか・・・とか、しっかり食べているか・・・とか、風呂に入ってるか、洗濯もしてるか・・・など)
なにより、電話がつながらないのと、メールも返信が来ないというのが、一番イライラのもとです。


まあ、これは全国すべての大学生の親が感じていることなんでしょう。


さて、今日は、ナンチャッテが息子Bの現役受験の際に、強く思ったことを、忘れないうちに書いておこうと思います。


二年前のセンター試験、息子Bは、河合塾の合否判定予測では、「B」判定だったと思います。
まあ、二次試験で大きな間違いをしなければ、合格するんでないかい?というラインです。
ところが、息子Bは、ある時から急に、「マークの打ち間違いをしたような気がする」と言い出して、もしも、マークミスがあった場合は、今の点数から70数点も下がるというのです。


ここからが、ナンチャッテ痛恨のミス。
一校くらいは、センター利用もしくは、センター併用のある私立大学を受けさせておけばよかった。
私立大学が、センター試験の点数だけを利用して合否判定を出すのが、センター利用型というもので、センター併用型というのは、一部、センターテストの点数を利用して、一部は私立大学独自の問題の点数を利用するというパターンです。


実は、息子Bは現役受験の時には、なんと向う見ずなことに、国公立一本の受験で挑戦していたのでした。
もしも、私立大学でセンター利用・併用の大学で合格が出れば、少なくともセンター試験の点数が、そんなにひどくはなかったという証明になります。
始めから、その大学に行く気はなくてもいいのです。
「マークがずれていなかった。よかった〜」
という気持ちの保険みたいな役割をイメージしてください。


それがあれば、息子Bの気持ちも相当軽くなったと思います。
現役受験の時は、それがなかったため、息子Bの気持ちは一気に沈み、ほとんど自爆状態で、一年目の受験を終えました。


浪人受験時は、去年の失敗を糧にして、私立大学を実質三つ受けました。実質というのは、一つは同一の大学だけれど、センター併用型と、センターを使わない独自受験型で受け、もう一校は、いわゆる「滑り止め」の大学です。
ちなみに、私立の医学部の受験料は、一つ6万円です。お高い!
しかも、我が家はすべて東京の大学だったので、交通費・ホテル代が別途必要となりました。また、息子Bの方向音痴を考えると、心配で仕方がないので、東京にいる息子Aに、一日一万円のアルバイト料を支払い、ホテルにも一緒に泊まってもらう必要がありました。
しかも!一次試験が合格すると、面接試験が別日に指定されてくるので、再び上京して、息子Aにアルバイト料を支払い、ホテルに泊まってもらうということになります。ちなみに、このころの東京都心のホテルは、受験生の宿泊が多くて、常にハイシーズン価格です。


息子Bの場合、一次試験は、前泊+大学Aの受験+なにもない日+大学Bの受験という日程でした。
そして、二次試験。二次試験というのは、筆記テストで合格した者が受けるテストで、主に面接と小論文、ところによっては英作文というところもあります。
一次試験通過した息子Bは、再び兄のエスコートを受けて、二次試験を受けに行ったのでした。
「いい加減、東京の地理を理解しろやい」との気持ちをぐっと押さえて、
「そうだね〜。万が一、電車の乗り間違えで、試験会場に着けなかったら困るもんね〜」
と、いうことで、息子Aを再び拝み倒して付き添いを頼んだのでした。
この時期、本当は息子Aも自分のことでいっぱいいっぱいだったのです。それを知っていたから、親としては大変心苦しかったのですが、なんとか無事に息子Aも『卒業設計』とやらのミッションを終えて、卒業できたので、ほっとしています。


いずれにしても、地方からの、東京の私立医大受験に関しては、出費は覚悟したほうがいいです。