浪人?大丈夫ですっっ

も一つ、ついでに。
やれるだけのことはやった、でも合格に手が届かなかった。
それも仕方のないことです。
一年間もう一度じっくりと受験勉強をして、本当の力をつけてからチャレンジしても、まったく損はありません。
ナンチャッテは、一年間息子Bを見ていて、彼は浪人生活の間に、ものすごく人間的に成長できたと感じています。謙虚になったというのが一番の変化かな。
それを見ていて、万万が一、二年目でも、手が届かなかったのなら、もう一度チャレンジもアリかな・・・と思っていました。

息子Bに、浪人時代の冬頃にこんなことを聞いてみました。
「去年よりも学力がついたと感じる?」
すると、息子Bは、
「去年は、泳ぎ方も知らないのに、いきなり50メートルプールに飛び込んでバタフライと称して、ただバタバタと手足を動かしていたような感じだった。今年は、一応、泳ぎ方を知って、まがりなりにもバタフライを泳いでいる気がする」
と答えました。
すごくよくわかるわぁ、その感じ。

ちょっと落ち着いて周りを見ることができるようになったのが、よく伝わってきました。
実は、彼が通っていたS台予備校のクラスメイトたちは、本当に謙虚で人間的にもよくできた人たちばかりだったようで、しばしば息子Bからは彼らを絶賛する言葉が聞かれました。
息子Bは中高一貫の男子校だったのですが、公立高校からきている生徒たちの人間的にすぐれている点や謙虚さについて、自分の母校ではなかなか見られない美点だと言っていました。
もちろん、息子Bは自分の母校が大大大好きで、ここに通えたことが一番の幸せだ、くらいに母校が大好きなのですが、それとは違うカラーの校風とか人間性にふれることができたのも、浪人してこその特典でした。

いずれにしても、浪人も全然悪くない経験だったと思います。
親にとっても、「辛抱」を学習するよい機会となりました。
これは、負け惜しみじゃなくて、本当にそう感じることです。
万が一、わが子が浪人するということになっても、全然悲観する必要はありませんよ、っていうことが一番お伝えしたいことです。