チビでケチなアンリ四世って・・・・

ベネチアも憧れの都なのではないでしょうか。
町中を縦横に走る運河と、その町並みの美しさは、他の都には無い特色です。
あの建物の下は、木材で埋め立てられているのだそうですが、本当ですかね?
あのあたりに自生してた木を切り倒して、土台をつくり、その木を杭にしていてその上に建物を建てているとか。よく木が腐らないものだと思って質問すると、水中にあって空気に触れていないので腐食が進まないとのことでした。


そのために、建物は極力重量を軽減することを考えて作られていて、他の一般的な町の建物が大理石やその他の石やレンガでほぼ建物ができているのに対して、ここでは、目につかないは所には木が使われています。


ドゥカーレ宮殿は、ベネツィアの総督の住む宮殿だそうです。
ここの説明をしてくれたガイドさんは、イタリア人でしたが大変上手に日本語を話す人でした。ところどころにジョークが散りばめられていたり、テストをだしてきたり、いったいどこでその言い回しを覚えたのかと聞きたくなるくらい若者言葉を知っていたり。

「ため息橋」の説明もおもしろかったですが、展示物のなかに一揃えの鎧があって、その解説はとても印象にのこっいます。
「皆様、この鎧をご覧くださあい、シルバーの美し〜い鎧ですが、随分小さいですよね。子供用ではありませ〜ん。フランスの王様のアンリ四世の鎧ですよ。この人は、ここに来るときにお土産を持ってこなかったので、自分が使っていたこの鎧をお土産として置いていったんですね。このことから、アンリ四世はチビでケチだったことが、ずっと後世まで伝わっちゃうんですよ・・・」
印象に残る解説じゃありませんか?
ちなみに、イタリア語は単語の後ろから二番目の母音にアクセントか付くものが多いらしくて、とても流暢な日本語を話すイタリアガイドさんでしたが、その癖を日本語の発音にも引っ張るようで、たいていは「〜くだサアい」の『サア』の音、「「おみヤげとシて」の『ヤ』と『シ』の音にアクセントがいていました。あと、フランス人のように、『H』の子音の発音がが弱いように聞こえました。(ナンチャッテは若いころ、外国人に日本語を教える日本語教師をしていたので、けっこうこういうことが気になってしまうのでした)

国王ともなると、お土産の品がこうして何百年も伝えられて、博物館に展示されることになり、その解説に「チビでケチな」と付けられちゃうんだから、気の毒っちゃ気の毒かもしれません。