ピサの斜塔も支えてきました

ベネツィアを訪れたのちに、ピサ観光が入っていました。
ちなみに、フィレンツェナポリ間はユーロスターを利用しましたが、それ以外は基本は観光バスの移動です。
ベネツィア〜ピサは333キロメートルも離れています。休憩時間をいれて四時間半の移動です。
観光バスは大型なので、ツアー客の27人のほぼ倍の座席があって、とてもゆったり過ごせます。また、クーラーも調子よく聞いているので、居心地は抜群です。


今年、イタリアを訪れた方はきっとこんなことを聞いたのでは?
「今年のイタリアは、200年に一度の猛暑に襲われているんだよ」と。
この時期、日本も相当暑かったでしょうが、イタリアも聞きしに勝る暑さでした。イタリア人のバスドライバーさんが、今年は異常だということを言っていました。
ところで、「200年に一度って」・・・・額面通りにとったら、まだイタリア統一前のイタリアですよねぇ。
日本だと、「100年に一度」というのが、異常気象につける枕詞みたいなもの。
この表現の仕方も、国によって違っているのでしょうか。
ちなみに、その話を帰国後、友人にしたら、
「あのくにじゃあ、200年前の歴史の信頼性より、むしろ2000年前の話のほうが信憑性が高いんじゃないのか」と、突っ込んでいました。・・・確かに。


さて、ピサに着いたのは午後五時ころでした。
イタリアでは、夏の時期には随分遅くまで明るいようで、これからピサを見に行くんだよ、という観光客がたくさんいました。


ピサといえば、斜塔を支える記念写真をとる場所として有名ですよね。
実際にピサの斜塔を見ると、見ていて心配になるほど傾斜していました。
しかし、傾斜の仕方がちょっと微妙なのですよ。
なんでも、もともと普通に立てていたものが、地盤沈下のために傾いでしまった。そういうことも当時ならあったでしょう。
そのため、ピサの斜塔は何百年もの間、もともとの設計よりも低い階数のところで、一旦工事が中断していたそうです。
それを何百年か後に、ある建築家が、傾いだ建物の上に、少しでも垂直になるようにと無理くりにわざわざ角度を変えて継ぎ足した為に、いってみればバナナ型に傾斜しているのだそうです。
その感覚、当時から、すでに尋常じゃないっ。


私もピサの斜塔を全力で支える姿勢で記念撮影してきました。
ピサの斜塔前の芝生の上には、世界中から集まった観光客たちが実に様々なポーズでピサの斜塔を支える姿勢を取っています。
まあ、やってみるとわかりますが、簡単そうに見えて、結構難しいのです。
他にも、インドのタージマハル前でも同様の記念写真スポットがありますよね。(行ったことはないですが)