長財布の行方は?

いよいよ帰国。ローマのフィウミチーの空港、別名レオナルド・ダビンチ空港と言うそうですが、そこからは成田へ13時間のフライトです。
往路の時もそうでしたが、復路もアリタリア航空です。
当然のことながらエコノミーの座席で、かなり厳しい狭さです。
時間も空間も、お金で買えるということを、しみじみ実感した旅です。


若いうちは、座席が狭かろうが、すわり心地が今一つだろうが、飛行時間が長かろうが、トランジットが何回あろうが、あまり気になりませんでした。(その当時は気になっていましたが、今から思い返せば・・・という意味です)
しかし、この年になると、12時間以上のフライトというは、けっこうキツイ。
飛行機から降りたときに、靴がきつく感じました。それだけ足がむくんでいた証拠です。


しばしば、リタイア後に海外旅行を楽しもう、と考えている方がいらっしゃいますが、お金も必要ですが、一番必要なのは体力だということを実感しました。
最近のファーストクラスは、180度フルフラットの座席だと聞いたことがありますので、そういうシートに座れる方は、何歳になっても海外旅行が楽しめるんでしょうけど・・・


座席についての謎なんだけど、どうしてエコノミーの座席は背中の当たる部分がくぼんでいるのでしょうか?
あのくぼんだラインが、ナンチャッテにとっては一番つらい姿勢になってしまいます。
今回は、100円ショップで買った、空気を入れるタイプの枕を用意していきましたが、ナンチャッテはそれをパンパンに膨らませで背中に挟んでクッション代わりにしてきました。そこそこ快適に過ごせたと思います。
が、何しろ前の座席との間が狭いので、足を延ばすのは無理。
帰りの飛行機の中では、映画を一本(ちょっと古い映画ですが、『ベンジャミン・バトン』ブラビはやっぱりカッコいいっす)見ただけで、あとは爆睡できました。
飛行機の中のお客さんは旅慣れた方が多くて、気持ちのよい空の旅でした。


成田に到着後、実は五時間も乗り継ぎの時間が開いてしまいました。
自腹で成田エクスプレス〜新幹線〜名古屋乗継〜セントレア空港(ここに駐車してあるので)という手もあるにはあるのですが、それだけの交通費と体力を使うほどのメリットもないですよね?
で、ナンチャッテは静かに空港のラウンジで過ごし、夫はその時間を利用して東京の親戚の家に顔を見せに出かけ、五時間を過ごして、やっとのことでセントレア空港に到着しました。


我が家では、海外旅行する際には、駐車料金のお高いセントレアの中の駐車場よりも、少し離れた所の私設駐車場を使います。
空港まで車で5分くらいのところには、けっこうその手の駐車場がありますが、お盆のハイシーズンだけあって、満車の所が多いようでした。夫は一週間くらい前に申し込んだんだけど、空きがほとんどなかったみたい。自動車で空港へ行こうと思っている方は、駐車場の手配もお忘れなく。


さて、旅の始まりの時に、夫が長財布を紛失したかも・・・と大騒ぎして出発してきたのを覚えていらっしゃいますか?
旅の途中、夫はクレジットカード会社に電話して、カードが不正に使用されていないかチェックしてきましたが、幸運にもそのようなことはなく、帰国することができました。
家の鍵を開けて、荷物を運びこんだ後に、夫が先ずしたことは、家探しの続き。


有るべきはずの物か在るべきところにないことって、時々ないですか?
で、数時間後、または数日後に、
「あれ?前に探した時には見つからなかったのに・・・」
という残念な経験したことってありませんか?
夫の長財布も、「在るべきところ」にちゃんとあったそうです。
不思議ですよね・・・・


このブログを読んでくださった友人たちからは、
「あの財布はどうなったの?」
と、心配して頂きました。大変ご心配をおかけしてきました。
事なきを得、ナンチャッテの初めてのイタリア旅行はこうして大団円を迎えることができました。
長々と、お付き合いいただき、ありがとうございました。