九月当初の学校行事

二学期は始業式が終わると直ちに課題考査が始まります。
教師は二学期早々採点夏課題の提出物チェックに追われます。
ちなみに、三週間たった今も、まだ宿題の負債を抱える生徒はクラスによっては一割程度残っています。
課題テストの範囲が夏課題だったのに、その肝心なテストの後に提出する夏課題は、相当苦痛だろうなぁ。もっとも、この時期まで残している生徒は、どうせ答を写しているだけなんだろうけれど。


二学期当初の行事といえば、文化発表会と体育大会という二大行事があります。
この学校は、一年生から三年生の一クラスずつが一つの「団」として組んであって、文化発表会と体育大会のさまざまな部門で競い合い、最終的に体育大会の閉会式で総合得点が発表されて優勝、準優勝と三位を決定します。それなりに力を注いでいる行事です。ナンチャッテは合唱担当の教員でしたから、夏休み中から一日も欠かさず合唱の練習に参加してきました。
トップクラスの進学校は違うかもしれませんが、ナンチャッテの勤めた高校は、すべて大体偏差値50が少し切れるくらいのところ。そういう高校に共通するのが、「カスカス男子」と「ナヨナヨ男子」が多いってこと。女子生徒の元気のよさ、まとまりのよさ、行動力を見ると、ますます男子のカスカス加減が際立ってしまいます。
まず、練習に来ない、来たとしても私語が多い、そのくせ歌う時の声が出ていない、指揮者の指示を聞かない、時間にルーズ・・・数え上げれば際限なくカスカスの具体例が出てきます。
とはいえ、三週間歌い続けると、それなりの厚みが出てきて、みんな密かに「入賞」も期待したのですが、残念ながら第四位で一歩及びませんでした。
個人的には、二位になってもおかしくない出来だったと自負していますが、発表順が悪かった。うちの団は二番目にステージに上がったのですが、結果を見ると後半発表の方が点数が甘くつけてあった。ちょっと悔しい。


文化発表会の翌日が体育大会・・・のはずでしたが、翌日の雨天、翌々日の台風とのせいで二日順延となりました。
体育大会は、競技と応援とパネル(各団がそれぞれ畳六畳分くらいの大きさのパネルを作る)で得点が競われます。
ナンチャッテは応援部門の採点をする10人のうちの一人になっていたので、気合を入れてみてきました。
各団ごとに、曲のイメージもダンスの内容も応援の仕方もそれぞれに工夫があって、見ごたえがあります。
今、体育の授業で創作ダンスが入っているのと、エグザイルやAKBなどでお手本のダンスシーンをよく目にするせいか、若い子ってダンスが上手ですよ。
30数年前に自分たちが高校で踊っていたダンスなんて、今から思えばほとんど「盆ダンス」。
一年生から三年生までの男女混成なんだけど、80人全員が学ランを着て、ぴしっと決める様子は素晴らしかった。


ナンチヤッテの体育大会での持ち場は正門でした。父兄の車が校内に入ってこないように見張るという地味な仕事でしたから、生徒の競技はほとんど見られずじまいでした(唯一応援を見られました)。もっとも、この日は台風一過で空気も清々しく、涼しい風もあって環境的には全く問題ありませんでした。ナンチャッテ持参のディレクターチェアーは座り心地もよく、日陰で過ごせてまずまずの一日でした。


この二大行事が終わると、三年生はいよいよ就職試験と大学受験が待っています。