]息子たちもそれぞれ帰国

大学生の夏休みは、随分長くて、息子たちは二人とも八月の上旬から九月いっぱいの休みを謳歌したようです。
今年大学一年生になった息子Bは、オーケストラの夏の定期演奏会槍ヶ岳登山・オーケストラの合宿・友人たちと長野へ小旅行、そしてモンゴル旅行と、下宿にいたためしがないほど出歩いた夏でした。
なぜにモンゴル?という点については明確な答えをもらっておりませんが、どうやら文明に毒されていない地域というものを見てみたかったようです。
現地の方のゲルでホームステイもさせてもらったようで、楽しそうでした。
モンゴルは、携帯電話の通信状態が良くなかったので、ほとんど連絡はありませんでしたが、一週間という滞在期間でしたから、そう心配もする暇もなく、無事帰国してきました。


実は、息子Bと同じ日に、息子Aはスペイン自由旅行に出発しました。もちろん一人旅です。
息子Bは前日に息子Aの下宿に泊めてもらって、二人で一緒に空港に出かけました。こういうところは、息子Aは親切で、本当なら自分の飛行機の出発時間は五時間も後なんだけど、「田舎者の息子Bを一人で空港に行かせるのが心配だ」と、ナンチャッテが言いましたら、じゃあ連れて行ってやるといって、一緒に行ってくれたのです。
飛行機大好き人間の息子Aは、ひょっとしたら空港で五時間くらい時間をつぶすのは、それほど苦痛ではないのかもしれませんが。


息子Aは大学二年の時に一人旅で東南アジアを巡った経験もあるし、何しろ英語には不便しないし、地図が読める人なので、実はあまり心配しておりませんでした。


ところが・・・


ある日、珍しくメールが届いたので読んでみると、「スマホをなくした」という内容のメールだったのです。
そのメールはスペインのネットカフェから出しているものでした。
こうなると、無性に心配になるのが親というもの。
全くの自由旅行なので、息子Aが一体どの町のどのホテルで何泊するのかも知らないのですから、心配ですよね。
結局、スペインからはほとんど連絡がつかず、やっと帰国の数日前に何通かメールが届いただけでした。


確かに、一昔前なら、毎日海外からメールや電話が届くというようなことは無かったかもしれませんが、こういう生活に慣れてしまうと、携帯電話が繋がらない状態というのは、ある種の恐怖ですらあります。


そのアホ息子昨日無事にフランスから広州経由(中国南方航空)で、成田に戻ってきました。
とりあえず、無事に帰国してくれて、何よりでした。