かなり慎重

子猫ちゃんが来てから、一週間経過。
慎重派のテルちゃんは(施設で保護されていたときに、テルーちゃんという名前がついていましたので、我が家でもそれを採用してテルちゃんと呼んでいます)、ソファーの下・机の下・カーテンの後ろ・テレビの裏・布団の中など、あいかわらず暗くて埃っぽい場所を好んで潜り込んでいます。
ちょっとでも大きな音がすると、一気に緊張感が漲り、置物のように固まってしまいます。
だっこしても、隙あらば腕の中から逃れようという景色満々で、常に後ろ足が突っ張っています。


「この子、ちゃんとうちの子になれるかしらん?」
と心配です。


ところが夜、仕事から帰って、ナンチャッテがソファーの上に寝転がると、テルちゃんは妙にリラックスして、ナンチャッテとソファーの間に(実質隙間はありませんが)、割り込むように入ってきて、挟まって寝ています。
ほとんど棒状に伸びて挟まっているテルの寝姿のかわいらしいことといったら。
とりあえず、飼い主のことが嫌いではないようだ・・・というレベルではありましたが、夫と相談して一週間後には協会に電話して、この子を養子に迎えることに決めました。



テルちゃんは、夫とナンチャッテが仕事に向かって家が無人になると、どうやら息子Bのベットに潜ってお休みするらしいのです。
ナンチャッテが
「今から、仕事に行くからねぇ。いいこで留守番しててね」
といって、一旦部屋の戸を閉めた後、五分ほどしてこっそり部屋の戸をあけてみると、ほぼ毎日ベッドの中に潜り込んでいます。
掛け布団の真ん中あたりがもっこり膨らんで、ピクリとも動きませんから、上手に隠れている気持ちになっているのかもしれません。


丸々半日以上も、そこで何をして過ごしているのやら。
夫は、カメラを設置してテルの様子をみられるようにしようか?などといっています。
部屋の中を荒らすでもなく、トイレの砂をまき散らすでもなく、壁やベッドの足をひっかくでもなく、本当にひっそり半日を過ごしています。


この子、ひょっとしたらすんごく暗い猫ちゃんかも・・・
そんな心配をしていました。
そんなテルちゃんが、心を許してきたかなぁと思えるのに、更に一週間ほど時間がかかりました。