てるちゃんの玩具

今どきの猫ブームを反映してか、昔からそうだったのかは知りませんが、猫の玩具もいろんなものがあります。
形態としては、次のようなものに分類できそうです。
今も昔も猫大好きな猫じゃらし系・・・棒の先にゴムひもや、紐がついていて、その先にふわふわしたものがついている・・・があります。その進化系としては、レーザーの光を壁に映すというものもありました。

転がるもの系・・・ボールを追いかけるのも大好きです。

起き上がりこぼし系・・・シンプルな動きなのですが、猫がやっつけてもやっつけても「明日のジョー」のように立ち上がるボクサーの執念に、猫魂が刺激されるというもの。

かくれんぼ系・・・土管のようなトンネルで、出口が二つ以上ついている。

ジャングルジム系・・・俗にいう猫タワー。

ゆりかご系・・・不安定な半球に猫自身が載って、ゆらゆらさせて楽しむ。

わが家の、てるチャンの一押しの玩具が、シンプル中のシンプルな「ハツカネズミ」のおもちゃなんです。
全長2センチほどで尻尾は5センチくらいの「ハツカネズミのそっくりさん」で、動くわけでもなければ、特に華やかな飾りがついているわけでもない。
特徴があるとすれば、体と尻尾はウサギの毛か何かの動物の毛皮と牛の革か何かがが使われていることと、一瞬、本物かとおもうような造りであることくらい。眼は赤い色をしています。
てるちゃんは、それをサッカーのドリブルよろしく自分で動かしつつ部屋中はおろかソファーの上、カーテンの裏に追い詰めて、最終的にはそれを「狩」っています。
ハツカネズミの狩りの後は、意気揚々と戦利品を口にくわえて、わざわざ二階の自分の部屋の入口まで持っていったりします。


実は、てるちゃんがわが家に来てから、ベッドサイドに置いていたペンが無くなったり、二階に置いてあったドアストッパーがなぜか玄関先に置いてあったり、一階で遊んでいたポールが二階にあったりする怪奇現象がしばしば起きていました。
夫の仕業とばかり思っていたのですが、実際にテルちゃんが、ハツカネズミを口にくわえて階段を上る姿を見て、すべての謎が氷解しました。
ちなみに、23年生きて大往生を迎えた実家の猫は、口に何かを咥えて移動するという行動をとったことはありませんでした。
猫にも、いろんな個性があるということでしょう。
それゆえ、あれほどな猫の玩具のバリエーションも存在するのでしょう。