ブラッシング

どうやら、猫ちゃんのなかにはブラッシングが死ぬほど嫌いだとい子もいるようですが、我が家のテルちゃんは、真逆のタイプらしい。
「ブラッシングが大好きです。」を体全体で表現してきます。


ブラッシングをするのは、テルちゃんの部屋の床の上と決めています。
冬の間は、なんだか冷たい床に寝ころばせるのも可哀想かも・・・と思い、ベッド(息子Bのベッド)の上でブラッシングをしていましたが、布団に着いた抜け毛を掃除するのが大変で、床に下したという経緯があります。本人は、床の上だろうが、布団の上だろうが、そう気にする様子はありません。「とにかく、ブラッシングしてくれりゃいいんだよっ」という態度です。


私が仕事から帰ると(午後八時ころ)、玄関前でお出迎えして、水先案内人のように、二階にある自分の部屋までナンチャッテを誘います。
そこでまで「ごはーん」と一声鳴いて、ごはんを食べます。
その時も、三口食べては、後ろを振り返って、
「ちゃんと、私のこと、見てるよね」
常に、ナンチャッテの姿が見えるかどうか確認しながら食べます。
半分くらい食べると、
「じゃ、そろそろアレやってくれるかなぁ」
といって、こてっと、その場に横たわります。
その合図があると、ナンチャッテは、
「このポンポコリンのお腹はだれかな?」
という、ブラッシングの始まりを告げる儀礼の言葉を発してから、ブラッシングを開始します。
実は、これは朝晩二回必ず行われるルーティンなんたけど、よくぞこれほどの毛が取れるなあ、と毎回感心するほど毛が取れます。
とはいえ、あまりにもブラッシングの頻度が多いせいか、ところどころ毛が薄くなっているような場所もあります。
うちの子は、けっこう強めにブラッシングされるのが好きなので、優しくなでるようなブラッシングでは満足しないらしく、
「あれ?今日は気合たりてないよっ」
と不満げな様子をします。
しっかりブラッシングしているときは、目をつむってゴーロゴーロ喉を鳴らして、恍惚の表情を見せます。が、不満足の時には
不満を体で表現してきます。


猫の飼い方の本を見ると、ブラッシングの嫌いな猫ちゃんの対処方法はページを割いて説明がありますが、ブラッシングが好きで好きでたまらないという猫には、どう接するべきなのか一言も触れていません。毛が薄くなるほどブラッシングするのはどうかと思うのですが、そこんとこ、どうなんでしょうか?