香港旅行

ナンチャッテは、なるべく職場に迷惑が掛からないようにと、午前中は授業をこなし、午後発の飛行機を取ることにしました。ちなみに、日本へ帰国する便も、翌日の仕事に差し支えないように、朝一番の香港発を取るという、気配り十分な大人な対応をしました。本当のことを言えば、三泊四日を目いっぱい使いたかったのですが、そこは、ほら、社会人としての配慮ってもんですよ。

香港出発の前日の夜に、息子Aは東京から帰省して、一晩我が家で前泊しました。
息子Aは、二度寝して何度か大切なイベントをすっぽかすという前科があるので、さすがにそれを自覚していた本人が、前泊した方が良いと判断したようです。出発当日はナンチャッテと息子Aは、最寄駅で待ち合わせをして、一緒に空港予期のバスに乗って無事に空港に到着しました。
香港行きの飛行機(キャセイ)は、出発が一時間遅れて、香港の空港に着いたのは、夜の10時過ぎでした。夜着の飛行機で、初めての地で、自力で飛行場からホテルへ行ける自信がなかったナンチャッテは、一人8000円程度の出費で、飛行場への往復にガイドがつくというオプションをつけていましたが、これは正解でした。
夜着の飛行機だと、体も疲れているし、気は焦るし、地理も理解していないし、交通システムもわからない、こんな状態では、ホテルに到着するまでに、同伴者と険悪な雰囲気になってしまうこと請合います。


とりあえず初日の夜は、ホテルでゆっくりのお風呂に入って、ベッドに倒れこむようにしてぐっすり眠りました。


ところで、ここへきて、皆さん方は
「あれだけかわいがっていたペットの猫はどうした?」
と思っておられるのでは?
わが家の姫猫テルをどうするかについては、ナンチャッテも心を砕いて考えましたが、やはり誰かに預けるのではなく、誰かに家に来てもらって世話をしてもわぅ方がストレスが少ないのではないかと考え、一日一回、ごはんとトイレの世話をしに妹に来てもらうことにしました。
当然前もって予行をして、テルにも妹にも慣れてもらい、いよいよ出発の朝には、ナンチャッテはテルが「ぎょえっ」と鳴き声をあげるほど抱きしめてしばしの別れを惜しみつつ家を出てきました。
結論から申し上げましょうか。
私が帰国したその日の夜は、テルは何度も何度も何度何度も・・・・起きては、ちゃんとママが一緒に寝ているかどうかを確かめるかのように、あのザラザラのやすりのような舌で、ナンチャッテの顔をジョリィッジョリィッと舐めまわし、まさしく言葉通りぴったりと体を寄せて一緒に布団で寝ておりました。
ほんとうに「ういやつよのぉ」です。


さて、いよいよ香港の二日目が始まります。