青春みそひと文字

今年も、夏休みまでのウダウダしてしまう魔の二週間(6〜8時間)のうちの二時間を救ってくれたのが、 「青春みそひと文字」でした。
ちょうど短歌の単元の後ですから、繋がりとしてもいいし、なんといっても生徒が意欲を見せてくれるので、この時期には本当にもってこいの内容なんです。



まず一時間目は短歌の制作に当てます。
本家本元の「青春みそひと文字」(一冊の本になって出版されています)からの抜粋を五〜六首載せて例を示します。
例えば、こんなかんじ・・・
この僕も ドラマのように ややこしい 恋をいつかは するのだろうか



平安時代は、上手な和歌がかけなかったら、出会いすらなかったんだってよ〜、みたいな話をすると、
「じゃあ、オレ無理かも」
との反応があって、面白いです。




国語便覧の小倉百人一首から、いくつか現代語訳で紹介してやって、後で、みんなで絵を探して
「え゛ー、こんなオヤジが、それを言うかよぉ」
と、盛り上がったりします。




さて、みんなで、そんな例を見て、創作意欲を高めたところで、最低三首の恋の歌を制作するように指示します。
ルール① 完全に匿名とし、自分の名前も、相手の名前も、他人の名前も一切出さない
ルール② 人の短歌を盗み見しない
ルール③ 後日、鑑賞会を開いて、クラス投票で上位三首を選び、学年の優秀短歌を発行         
     する
ルール④ 自分の作った短歌の中で、自信作に星印をつけておく

初めは、なんだかんだと、文句ばかり言っていましたが、五分かそこらで不平も収まり、真剣に「恋の短歌」に取り組んでくれます。


昨日までにクラスで鑑賞会と投票を行い、今日、学年選抜18首が出揃いました。
さすがクラス代表だけあって、いずれ劣らぬ力作ぞろいでしたが、その中で、私のお気に入りを紹介します。

風が吹き 君のもとへと ひらり舞う 初めてプリントに 感謝しました
 
分かるよねえ。こんな気持ち。なんか胸キュンでしょ?