お椀

成人の日は、冬休み最後の日でもあります。
私自自身は、家の中で過ごすことがけっこう性に合っていて、静かに(希望では静かにですが実際は息子A・Bも居ることですし・・・)過ごした年末・新年でした。



家で過ごすことが好き、とはいいながら、朝昼晩朝昼晩朝昼晩・・・・・・・・・・と毎回食事の準備をするのはほとほと疲れます。おまけに、家の中での唯一のお楽しみである「おやつの時間」が、またしても、十時・三時・夕食後のくつろぎタイム・寝る前のくつろぎタイム・十時・三時・夕食後の・・・・・・・・と続くので、いつも台所に立っていないといけません。



この時期のおやつの決定版は、安倍川餅とお汁粉とフレンチトーストです。
餅は冷凍してあるものを使い、安倍川用のきな粉はたくさん作って常備し、お汁粉用のあんこは缶詰のものを使います。お汁粉にはお正月のお節で残っている栗の甘露煮を添えて赤い小さめのお椀に入れて供すれば、インスタントとありあわせのものばかりのおやつでも、すごくおいしそうに見えます。
おいしそうに見えるという意味では、塗り物(五百円のものでも可)のお椀は和の雰囲気を盛り上げるのにお役立ち。



我が家は三種類のお椀を使い分けています。
一のお椀は、一年に数回しか登場しない黒の漆塗りで蓋付きのもの。特別な日に使います。
日常使いには、具沢山のブタ汁やお雑煮でもドンと来いの大振りのもの。
三つ目のものは小ぶりで赤いもの。日常のお味噌汁や吸い物で、具が少ない時に便利です。上記のお汁粉にもぴったりサイズです。




無精者の私ですが、お椀だけは食洗器を使わずに、手で洗っております。さすがに塗り物は止めたほうがいいと思います。



食が細い息子Bには、視覚的に変化をつけてやるだけで、食べるスピードから量から違ってきます。小さな小鉢にちょこっとずつ盛るのがいいようです。目先を変える秘密兵器のお皿・鉢・箸・箸置きなどを用意しています。
あと、粉砂糖を茶漉しでふるうとか、シナモンを一振りパラリとか、にんじんをクッキー型で抜くとか、ハランを敷くとか、そんなささいなことで騙されてしまいます。
特別な一のお椀に盛ってお膳に並べると、中身は味噌汁と分かっていても、真空になって空きにくくなった蓋をすごく興奮しながら開けています。
ところで、これを書いていて気がついたんだけど、小鉢も蓋物にしたら、蓋を開けるというただそれだけの行為のためにドキドキして食欲が増すかも・・・・