小耳に挟んだこと

久々に中学校ネタです。
以前にも紹介しましたが、生徒の制服って、スカートの長さとか、裏地のこととか、ズボンの幅なんかは、校則やら生徒指導やらでチェックできるんだけど、制服の汚さについての基準がまったくないわけ。
そんなルール、聞いたことあります?
同じように、髪の毛も、長さやスタイルやヘアダイパーマなどには事細かい規制がありますが、汚れ具合をチェックする項目ってないんだよねぇ。



だから、もんのすごく髪が匂うとか、息がクッサイとか、歯が汚れている生徒がいても、それについて注意することってできないのです。
ものすごく信頼関係の確立した間柄なら、
「○○くん、今晩辺りシャンプーしてこようか」とか、
「歯、磨かないと歯槽膿漏になるんだってよ」とか、言えるのかもしれませんが、私にはそれを言う勇気も義務も権利もないので黙っています。



10月に冬服になって、四ヶ月近くたちます。そろそろ皮脂・食べこぼし・泥・埃などの汚れが目立ち始める季節です。冬休みに、一度洗濯する家庭が多いので、三学期になると、大多数の生徒は汚れがリセットされてきれいな制服に戻っています。だからこの時期は、10月から着続けている生徒の制服が余計に目立つ季節でもあります。



この手の生徒は構ってほしい症候群であることが多いので、私のような非常勤の講師にも、けっこう寄ってきては相手になって欲しいというそぶりをみせます。
もちろん、これもお仕事の一つですから、話を聞いたり、ちょっかいを出してあげたりします。根は寂しがりやで人恋しい人たちなのです。
ただ、制服・髪・口臭がひどくて、私としては、接近するのはちょっと苦手。



この間、職員室でM先生がこんな独り言を言っていました。
「そろそろ、あいつの制服を洗濯してやる時期だなぁ」
ひょっとしたら、先生が制服の洗濯の世話までしていたってこと?



こういう現実、文部科学省のお役人って、知っているのかなぁ?