忘れ物

以前、○○市教育委員会主催の教育研修会というのに参加したとき、とってもいい話を聞きました。
生徒が教科書を忘れてきたとき、忘れてきたことを責めても何にもならないということです。
ついつい責めてしまいがちですが、言われてみれば、その通り。
それよりも、何故忘れてきたのか、その理由を考えさせてやった方が、効果的だというものでした。
「朝、急いでいたので、かばんに入れ忘れた」なら、入れ忘れないようにするにはどうしたらいいか考えさせて、「明日からは余裕が持てるように、前日に準備すること」に思い至らせればいい。
「教科書を失くした」なら、落し物コーナーを探し、部屋の整理をして、それでも見つからなければ「本屋さんに行って新しい教科書を買う」しかない。落し物がみつかるように名前を書かないといけないことを学習させればいい。




私としては、四月に初めてクラスに行くとき、 ○○先生のポリシーというのを発表しています。
最低して欲しいことは、授業には何が何でも教科書を持ってくること。中学生になって
「先生〜、教科書忘れました〜」は情けなさ過ぎる。私は一々みんなの教科書に書いてある名前をチェックするわけではないので、隣のクラスへ行って教科書を借りるくらいのことはすること。また、いざというときに、教科書を貸してもらえるくらいの人間関係を作っておくこと、といってあります。
情けないんだけど、中学二年生にもなって「教科書を貸してもらえませんでした〜」といってくる生徒もいるんです・・・・・
友達、いる?と言いそうになる瞬間です。




隣の人に見せてもらうというのは、隣の人の迷惑以外のなにものでもないので、忘れてきて、しかも隣のクラスからも調達する知恵のない生徒は、私の授業では、その時間は手持ち無沙汰状態で過ごしてもらっています。

人に借りてくることをすごく嫌う先生もみえますが、人間なら忘れ物の一つもするでしょう?ただし、その善後策を考えるのが知恵ってもんだと思うのです。○○先生の授業を受けるときのポリシーについては、あと二つあります。それはまた次の機会に。