春暁 パート1

春眠 暁を覚えず
処処 啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つること 知る多少

中学国語の漢詩で定番中の定番とでも言える孟浩然のこの詩。読者の皆様方も、習ったことがありませんか?
漢詩にしても古文にしてもそうですが、現在に生きる中学生に、文化的背景や時代背景が分からなくては、な――――――んも面白くないですよね。



実は、以前勤めていた中学で、この教材を使ったとき、この詩を四こま漫画にしてみよう、という試みをしました。

そして、いかに生徒がこの詩の背景を理解していないかが判明したのです。



まず、一句目では、日本風に畳の部屋で布団の上に寝ている詩人の姿があります。
そして、窓にはレースのカーテンが架かり、大きな窓ガラスは、アルミサッシで、ご丁寧にクレッセント錠まで描いてありました。


二句目では、窓ガラスからまぶしい朝日が差し込んでいて、カーテン越しに小鳥の姿が見られます。


三句目は、詩人が夕べの春の嵐の様子を思い出しているシーン。


四句目は、昨日の風雨で、庭の花壇に植えられたチューリップが花びらを落としているという絵。



シンジラレナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ
なにが信じられないのかは明日判明しますよ。