目の色 パート2

昨日の続きです。
「ない」の見極め方は、二通りあります。
が、とりあえず一つだけ覚えておきましょう。
「ない」①は、形容詞。だから、自立語です。つまり、みんなからあなたは一人前の単語だわ、と認められている人です。
一方の「ない」②は、助動詞。助動詞は付属語。つまり、みんなからは半人前としか見られていないの。半人前は、いつも見栄を張って形容詞「ない」のふりをしています。化けているのです。
でも、所詮助動詞「ない」は半人前。半人前の本性は「ぬ」です。
① 私は字が書けない・・・・私は字が書けぬ(置き換えられた。つまり半人前の「ない」)
② 今日は授業がない・・・・今日は授業がぬ(置き換えられない。つまり正真正銘の形容詞)
「ぬ」に置き換えられたということは、①は半人前の「ない」だったわけですよ。化けの皮が剥がれちゃったってことね。
という説明をしました。



さて、次々の週に違う県でも同様の問題が出ていたとき、私は、きっと同じ説明をしても「初めて聞いた」というんだろうな、とあきらめていたのです。
ところが、なんと、半人前と正真正銘の話まで覚えていたのです。
これはすごいことです。
実は「ない」の見極め方は、二年生の言葉のきまりの授業のときに、全く同じ例えで、全く同じ説明をしていたにも関わらず、そのときのことは何もナニヒトツ覚えていなかったのです。
五人が五人とも「へぇ、初めて聞いた」とのたまった!一体、あんたらは二年生の時、何を学習したんじゃいっっっ。


そのような生徒たちが二週間のブランクがあったにも関わらず、その説明を覚えていて、しかも正答、というのは驚くべき進歩なのです。