新芽

冬の間は葉を落として、まがまがしいほどの棘をあらわに見せていたバラの蔓。
二月の中ごろから小さな芽を出し始め、今は艶々の若葉が蔓の上に5〜10cm間隔に葉を広げ始めています。
あまりにもツヤツヤなので、プラスティックの造花(造葉)だといわれても信じてしまいそう。



若葉って、いとおしいほど繊細でかわいくしくて色が美しい。


私が知っている限りで一番、といいたい若葉は、柿の木の若葉です。あの蛍光色のようなライムグリーンとあのツヤは、ケバイ色が氾濫する人工の世界でも目を引く色・質感だと思います。


さて、バラの若葉は、日一日とその表情を変化させていきます。日光に当たると、見るみる間に、世塵に塗れるというか、無邪気でなくなるというか、普通の葉っぱに変わってしまいます。あの輝きはどこに行ってしまうのよぉ〜。


もう少し暖かくなると、害虫との闘いになります。今年もなんとか虫に葉っぱを食い荒らされないようにしたいものです。


人間でも犬でもネコでも植物でも、生まれたばかりの命って、やっぱり輝いているのですね。