担任発表

底冷えのする体育館で、入学式と始業式が執り行われました。
寒かったです。三月上旬のころのような冷たさはありませんが、膝がカタカタ鳴るくらいの寒さでした。



入学式と始業式は、つつがなく厳粛な雰囲気の中で終了し、引き続いて在校生に担任の発表がされることとなりました。
すでに、生徒たちには自分が何組に所属するのかは張り出しで確認してありますから、皆、新しいクラスメイトの顔ぶれは分かっています。
在校生としては、入学式も始業式もいわば義務の部類で、この会の一番のメインイベントは担任の発表なのは、目に見えています。



校長先生の、
「それでは担任の発に移ります」
の一言で、待っていましたとばかりに、在校生のほうから一斉にドぉーーーーーっというどよめきが聞こえてきました。



皆、座席から腰をうかせて、その瞬間を待ち望んでいます。
「二年×組、○□先生」どーーーーーっ
「二年×組、□▽先生」しーーーーん
「二年×組、◎△先生」キャーーー    ・・・・
という具合に、生徒の反応があまりにもダイレクトで、且つ露骨だったので、改めて教師というのは客相手の商売だったんだ、との思いを抱きました。



注・・・しーーーーーんの反応が意味するところは、決して嫌われ者の先生という意味ではなく、たまたま新しく赴任して来たばかりの先生であったことを、ここに記させていただきます。