サンキューって・・・・①

漢字の音読みと訓読みについて教える時、まずは生徒に、漢字がどこから来たのかと聞いてみてください。
中学一年生の四分の一くらいの者は、日本人が考え出したと答えました。
もちろん正解は中国です。

それでは、漢字が入ってくる前の日本では、どんな文字が使われていたのかなと聞いてみてください。
質問のコツは、
「どんな文字が使われていたのか」
と聞くことです。
すると、半数くらいの生徒が、ひらがなとかカタカナだと答えました。
もちろん、ひらがなもカタカナも漢字を変形・省略したものだから、漢字以後の登場となります。



でも、中学一年生の理解度って、大体こんなものだと理解してから、音読み・訓読みの説明をした方がいいと思います。



先ほど、中学一年生といっておりますが、たまたま教科書に漢字の音訓がでているのが一年生の教科書だから書きましたが、実は、二年生でも漢字以前はひらがなを使っていたと答えてしまう生徒って結構います。


さて、文字が存在する以前には、日本人はどんな言葉を使っていたのかな?と聞くと、これにはちゃんと日本語だといいます。

中国ではどんな言葉を使っていたの?と聞けば、ちゃんと中国語だと答えます。

中国で中国人が中国語の発音で使っていた漢字を、強引に日本に持ってきたのが音読みです。
ここまでは、普通の説明ですが、納得してもらうために、私が例に挙げているのが、三歳の子供でも知っている「サンキュー」です。

明日に続く