蚊に効くカトリス

藤原紀香さんが出ている「蚊に効くカトリス」のコマーシャルをご覧になったことがあるでしょうか?



あらましを説明しますと、場所は一般家庭のリビングルームのソファー。
紀香が
「これ、蚊に効くカトリス」
といって、小さな電気蚊取り器をコーヒーテーブルの上に置きます。すると、年の差15歳くらいで、チョイワルおやじ風の旦那(内縁っぽい)が、とてつもなく不機嫌そうな目でそれを見ながら

「こんなんが、ほんとに効くんか〜?」

と語尾に不信感を漂わせて聞きます。

しばしの無言の後、紀香が、急に関西弁になって
「あんたの、その疑り深い目ぇが好きぃ」
といって、しなだれかかるというものです。



あの男優さんの名前を知らないのがとっても残念ですが、本当に疑り深〜い目をしているのです。
あの大物俳優北大路欣也氏に勝るとも劣らぬ目の演技。



私は、生徒に、
「国語の時間、クラス全員が、あのチョイワルおやじの目をして授業を受けてくれたら、さぞかし楽しい授業になるんじゃないかと思っています」と話しました。



自分にも経験がありますが、一日に4時間も5時間も机に向かっていると、自分の脳みそを使うということがなくなってしまうのです。機械的に言われたことを繰り返し、機械的に練習し、機械的に丸付けをし、機械的に板書する。



それを一々
「こんな答えでホンマにエエンカ?
「そんな筆順でホンマにあっとるんか?」
「アンタラ、ホンマにそんな表面的な受け答えで満足カイナ?」
なんて、あのオヤジの視線で発言しあったら、めちゃくちゃ楽しそう。