○○先生はこわい

多義語で、私が説明に使ったのは次の文章です。
お化け屋敷はこわいので入りません。
○○先生はこわいです。


これは、英語を勉強し始めたばかりの中学生がしばしば間違える和文英訳です。
中学生が英作文をしてくる時「ジュニア和英辞典」などを引いて一生懸命作文します。
「・・・僕の学校の国語の○○先生はこわいです。宿題を忘れると、居残りさせられたりします。・・・・」
真面目な生徒は、英語で「こわい」って何だろう、と辞書を引いて、‘scary’を使ってきます。
これは、怖いお話とか、怖い映画とかそういう恐ろしさを表す単語です。
「・・・僕の学校には、妖怪か化け物のように恐ろしい様子の国語の○○先生がいます・・・」
というニュアンスで伝わってしまうんじゃないですか?



本来ならば、○○先生は厳しいです。という文に和文和訳してから、辞書を引くべきだったのです。
多義語の落とし穴は、国語というよりも、英文和訳する時に言及していただいた方が、より現実味が湧いて面白いと思うのです。



ところで、語彙の少なさに驚いたのが、多義語の一つである「かける」で、意味が通じるように括弧に言葉を補ってくださいという問題で、正解者がゼロだったことです。
? スズメが木に(  )をかけた。
という文に、(フン)とか(羽)とか(腰)とか(あし)とか様々な答えが出てきました。
一応正解は「巣」のつもりなんだよね。



倒れそうになったのは、正解は巣だといったら、
「先生、ス(酢)って偏が酒の右側で、旁は何だったっけ?」と聞かれた時です。