漢字テスト

中学二年生のクラスで、大体週に一回の割で、漢字テストをやっています。
制限時間は3分で、問題は、書きが10問・読みが10問の合計20問です。テスト範囲とテスト実施日は予告してあって、30問の中から20問出題というペースなので、テストの前に一通り練習しておけば、8割は取れると思うんですけど。


こういう小テストって、漢字の覚え間違いを見つけるいいチャンスだと思うのね。
例えば、「獣医」の医のはこがまえ。明らかに一筆書きは×。
「専ら」や「恵む」に点がついているのは×。
「へものへん」と「てへん」の区別があやふやなものも×。
「孤独」の「弧」が「爪」になっていたり、最後の払いがはねていたりしても×。
もちろん100%なら言うことなしです。
私は満点の生徒は、「よくがんばったね」の敬意を表して返却の際に
「○○さん、おめでとう。満点でした〜」といっております。



常々、「85パーセントを目指そう」と言っています。
実は、こういう小テストで先ほどのような普段は気づかないような間違いに気づくという意味では、あやふやで、たまたま正解になったものより、絶対に本人にとってためになると思うのです。
漢字テストを採点していて面白いのは、先ほども例に挙げた「専ら」に点が必要なのか必要でなかったのか・・・・「うーーーーん」と悩んで結局、在るようにも無いようにもみえる薄いうすーーーい点をつける生徒が必ずいることです。


私は生徒にこういいました。
「微妙な薄さや、何度も消しゴムで消した跡がみえる漢字は、採点する先生にココは自信がないところです、と告白しているようなもの。先生は、そういうところに一番に目が行くのよね」


直接校内順位に反映される定期テストでは、時々不正をしてしまう生徒が出てきます。
漢字テストでは「てへん」はハネるというお約束をしております。その「てへん」のハネを書かずに×になったものに、ハネを付け加えるというのはとっても多いのです。
書いてあったとか書いてなかったとか、お互いに嫌な気持ちにならないように、採点の際に予め「てへんのハネが無いので×です」というコメントをつけておきます。
まあ、一点でも上げたいという気持ちは分かるんですけど・・・・・不正を起こさせないように予防するのも先生の務めかな?