一日30品目 その②

乾物を使うためには、使いやすい容器に、パパッと使える状態で入っていないと使いたくなります。だって、もともと味噌汁の中にひじきや麩なんて入ってなくても全然OKなのですから。わざわざ味噌汁に入れる麩を、上の天袋から、脚立に乗って下ろして、輪ゴムをとって中身を取り出し、再び輪ゴムをつけて脚立に載って天袋に返す、なんてことは絶対にしませんよね。

すぐに手の届くところに、麩があれば、
「麩でも使うか」
という気持ちになるかもしれません。
すぐに手の届くところというのは、砂糖や塩が置いてある辺りを指します。
毎日、絶対に使う調味料の隣にあって、初めて目にし、使う気にもなれるというものです。
カレーのルーや豆板醤がしまってある棚ではダメなのです。



はじめのうちは、コーヒーやジャムの空き瓶を使っておりましたが、これだと蓋を捻ってあけるという一手間がかかりますね。
そうなると、
「まっ、いいかぁ。無くても」となることが多くなります。



私がお薦めなのは、スナップウエアという名前で売られているプラスティックの器です。保存するものが乾物ですから湿気を嫌います。だからしっかり密閉されるものがいいのですが、タッパーウエアのような形状だと、両手で開け閉めする必要がありますね。コーヒーやジャムの瓶でさえ空ける手間が面倒なのに、それよりも更に力がかかるタッパーウエアでは、絶対に
「まっ、いいかぁ」
となる確率は高まります。
スナップウエアは片手で開け閉めでき、かなりの密閉度で、しかも透明で中身が見えるといいとこ尽くめの代物です。


私は、さとう・塩・小麦粉・片栗粉・ダシパック・麦茶・コーヒー・紅茶・緑茶・麩・ハルサメ・ワカメをこのスナップウエアに入れています。本当は、他の乾物もこのスナップウエアに移し変えたいと思ったのですが、これをパパッと使えるようように一列に並べるような場所が無くて(狭い台所なので・・・)諦めています。そのうちに、棚を増設するなどして、スナップウエアが美しく並ぶ台所にしたいと思っています。