成績

成績は親や生徒が思っている以上に、先生たちは悩んでつけているんですよ。
本当に、悩みます。
一年生や二年生の成績をつけるのに、これだけ悩んでいるのですから、三年生の先生方はもっと悩んでつけていることと思います。


何を悩むかって、そりゃあボーダーの生徒の成績をどっちにしようか?ということです。


文句無く54321のカテゴリーに当てはまる生徒は半分くらいなものです。残りは、とりあえずは「うーん・・・どっちにしよう」と悩む生徒です。
そして、結局は温情抜きで、得点で分けていくことになります。


温情抜きとは、たとえば80点以上をAとすると79点の生徒はBにすべきか?というところなんです。
中間・期末・漢字テストなど、客観的に点数がつくものは、それでも悩みながらも心を鬼にして79点をBとすることができますが、作文やスピーチはどうしても主観が混じる判定なのに、それを点数化して、80点はAで79点はBとはしにくいところがあります。



実は、コミュファのCМじゃないですが、評価なんて
「世の中、そんなもんよ」
なんですけどね。

しばしば有名な画家や作曲家や作家は、子供のころ、学校の美術・音楽・作文の評価が低かったという話を耳にしますよね。
例えば、オリンピック種目のスケートや体操競技も、後味の悪い判定がでたりしますよね。
世の中、そんなもんだから、仕方が無いのでしょうけれど、それでも成績づけは悩みに悩むのです。


主要五教科の中では、国語は成績に関しては、数学・理科・社会・英語とはちょっと違い、生徒の「感性」まではからなければならないわけで、その意味でも成績付けは気がめいる仕事です。
美術や音楽の成績のつけ方と、ちょっと通じるところがあるのかもしれません。