作文提出の期限 その②

ただ、確率でいうと、よくなる生徒は稀で、悪くなる生徒の方が、数が多いのは事実です。
いずれにしても、先生がよほどのボンクラか、反対に生徒のほうがよほどのポーカーフェイスで無い限りは、教壇から三十数人の顔を毎日みていれば、生徒の変化は分かるものです。



作文のための時間を、構想表の段階からカウントすると、4時間から5時間はとりましたから、そのときの生徒の様子をみていれば、出来上がりの作品について、おおよその予想は付きます。
「ハハーン。この子は結局は、なあなあにして作文を提出しないで済ます気だな」
とか、
「この子は、書く力はそんなについいていないけれど、とにかく2枚くらいは書いてだすだろうな」
とか、
「この子は、ひょっとしたら学校代表として出せるレベルの作品ができるかも・・・」
など。



私が生徒の様子を見ながら、
「この子は、出す気が無いな」
と思った生徒は、蓋を開けてみても、予想通り一人も出していませんでした。



それに反して、
「この子は2〜3枚かければ御の字かも」
と思った生徒が、内容はどうあれ、五枚びっしり書いてくれたりすることはあります。
こういう嬉しい誤算は、一クラスに二人いるかいないいかですけどね。

一学期も、あと二回の授業で終了です。