インテリア雑誌

図書館で本を借りる時、たいてい一冊は、目で楽しむ本を借りてきます。
最近、楽しみにしているのが「プラスワン リビング」というインテリア雑誌です。
インテリア雑誌といえば、カントリー風のインテリアを目指す、どちらかというと庶民向きの雑誌と、このプラスワン リビングのようなリッチ系インテリアの二つの方向があると思います。


紙面に登場するのが、ニューヨークの高層マンションの住むDINKsとか、ナンタケット島の夏の別荘で過ごす暮らしとか、ハワイ常夏の楽園で楽しむ暮らしとか、私の日常とは、かけ離れた世界ですが、それが楽しいのです。


はっきり言って、この雑誌を見ても、真似できるようなインテリアや壁紙やカーテンはひとつもありません。天井が高くて、窓が細長くて、靴を履く生活をしているわけではないので。
でも、唯一参考になるのが、花の生け方だったり、カーテンのまとめ方だったり、しいて言えば、乱雑そうにみえる机の上が妙に美的だったりするところ。
日本人がモデルになっている家をみると、たいてい3000円以上はしたんじゃないかとおもわれるような、よそ行きの顔をした花がデーーーンと飾られています。しかも、フラワーアレンジの技法を駆使しているため3000円で買った花が5000円分くらいにみえるような華やかな形に変身しています。
そういうのを見ても、
「へえ、高そう」
とは思いますが、是非真似したいとは思えないし、そんな経済的余裕もないしねえ。


プラスワン リビングの紙面にでてくる家庭には、花が飾ってないという家もけっこうあります。飾ってあったとしても、そこらへんの道端に生えていたような草花がガラスの水差しかなんかにドサっと入れられているというのが多くて、なんかお洒落だなーと感じさせられます。



一番お洒落だと思うところは、すごく整然としているわけではないのに、なんとなく居心地良さそうという絶妙なインテリア。

日本人の家がモデルになっていると、おしゃれな台所といったら、シルバーと白で統一してあって、炊飯器やゴミ箱まで引き出しの裏側に格納できたりしています。
「物の色は二色まで」とか「徹底的に片付ける」とかね。


すごくスタイリッシュで清潔そうでとっても機能的だけど、これはお金さえあれば誰でもできることで、技でもセンスでもないじゃん。
その一方、赤や黄色や緑や青やボーダーあり水玉ありの食器が見えているのに、お洒落〜と感じさせるような技は、お金じゃなくて住んでいる人の美的センスなんだよね。
そういうセンスを真似したいな〜と思って、頁をめくっています。