選択授業

私の一番嫌いな、三年生の選択授業がはいてっている日は、正直言って少々憂鬱です。
何と言っても、各クラスの最底辺にいる生徒が合計32人も集まっているのですから。



職員室の私の斜め前の席にいるALTも、どうやら選択授業がお気に召さないようで、
「なんで、選択科目に、英語が大嫌いな生徒が、集まってるんだ?」
と、憤慨して聞いてきました。
それは、私が聞きたいことです。
何で、選択科目で、わざわざ国語を選択して、しかも漢字検定五級なのよ!



このことは、どの先生も疑問に思っておられるようです。
自由に教科を選択する権利があるのに、なぜに、よりによって、自分の嫌いな教科を選んできたのかということ。
「好きだけど、苦手」
と、いうのなら分かります。
「嫌いだけど、唯一の得点源だから」
というのも、まあ、よくある話。
だけど、
「苦手。不得意。しかも大嫌い」
と、いう教科をなぜに自由意志で選択しているのか?が、最大の謎なのです。



「私が英語で話しかけても、何の反応も無いのが30人もいる。すごく無駄」
と、ALTは、頭を捻っていました。
ALTじゃなくても、頭、捻ってます。