腫れ物?

私が担当の三クラスのうち、二クラスに、ちょっとエスケープ気味の生徒がいます。保健室にしけこむタイプの生徒なので、保健室の先生と相談して、授業の始まる前に、ちょっと保健室を覗いてから教室に行くようにしています。

なぜか分かりませんが、この手の、ちょっと困ったチャンや、ちょっと弱い気持ちの生徒に対して、学校の先生方というのは、まるで腫れ物にでも触るようなデリケートな扱いをしてしまうのです。
私は、見つけ次第「拉致」です。
「他の教科は知らないけれど、私の国語の授業では、絶対に、あんたにつまらない思いはさせないからね」
と、教室へ向かう道すがら耳元でささやき続けていきます。



私が非常勤講師稼業を始めるきっかけとなったのは、○□市の教育委員会募集で、困ったチャン専用の教室で、困ったチャンたちの相手をするという職をしたことです。彼らは、学校へは出てこられても、教室に自分の居場所を確保できなくて、仕方なく特別教室に登校するという生徒たちでした。
そこにいたときにも感じたのですが、やっぱり先生たちは、彼らに対しては及び腰だったのです。何か気に障るようなことを言って、登校拒否にでもなったら大変だという思いがあるのかもしれません。



私は、そのときも、今も、非常勤講師という立場で気楽に接することができるので、言いたいことは、はっきり言いますし、やるべきことは、(実際にやれるかどうかは別物ですが)毎回しつこく催促しますし、堪忍袋の緒が切れれば、黒板に名前の張り出しもしています。
彼らは、私から、けっこう酷い事を言われても
「先生、超酷い」
といいつつも、登校してきました。
私に何か言われて、休んでしまったという生徒に出会ったことはありません。



もしも、このブログをよんでいてくださる方の中に、エスケープ気味の困ったチャンを担当している先生がいたら、腫れ物にさわるような、特別扱いを減らしてみてはいかがでしょう?
ただし、声高に叱られるという経験が少ない人たちなのは事実なので、そこらへんのさじ加減は必要です。
以前、スカートの丈が短い子の注意の仕方らついてブログで紹介しましたが、あの要領です。
*2006年2月10日「スカートの丈」
興味のある方は、また過去のブログを検索してみて下さい。