いじめ

文部科学省が改めて全国の小中学校のいじめを調査した結果、12万件ものいじめがあったと報告されていました。
専門家は、12万件なんて、氷山の一角に過ぎないと指摘しておりました。
何を、「いじめ」とみなすのかは、「いじめられたと感じた人が、申告したら、それはいじめだ」ということでした。
これはある意味で正論だと思います。
混雑した電車で、足を踏まれた人は「踏まれた」と分かりますが、踏んでいる人には、自分が他人の足を踏んでいるという確かな認識があるかどうかは分かりませんからねぇ。



ただ、中学生の女子くらいだと、ありがちなのは、自分が世界の中心にいる人だと思い込んでいる人が多いので、少しでも気に入らなかったり、思い通りにならなかったりすると、
「みんなが私をのけ者にした。私はクラスで孤立していて、いじめられている」
という発言に結びつきやすいということです。

中学生の「中」は、自己中の「中」といっても過言でないと思います。
それは、何も今に始まったことではないと思いますが、今の世の中、それプラス (愛情不足の家庭に育った子供が多くいのか) 大人に構ってもらいたいという願望を持つ子がすごく多いように感じます。



とにかく先生(大人)に、話を聞いてほしい、という態度が表に出ていて、ちょっとびっくりします。
文部科学省の人が聞いたら
「生徒が先生に、なんでも相談できる良い関係を築いている。さすが○▽中学校ですね」
と、お褒めの言葉がいただけるのかも知れませんが、傍から見たら、大人に対して
「私に注目して。私に構って。私に優しくして」
といっているようにしか見えないんだけど。


そういうことって、本当はお母さんの守備範囲だよね。
「今日は、何食べたの?今日は、何か面白い話があった?忘れ物したんじゃないの?部活動はどうだった?ニキビが増えたんじゃないの?髪の毛が長くなったよ。ちょっと背が伸びた?何かいいことがあったみたいじゃない・・・・」
そういうファミリートークの相手を求めていて、そのきっかけが、「私、いじめられている」と言ってきている子も、中にはいるような気がするんだよねぇ。