能力別クラス分けの功罪〜功の部〜

昨日は、罪の部でしたから、今日は功の部について。


なんといっても、発展クラスには「英語が苦手」だという生徒がいないわけですから、何度も何度も同じことを説明したり、前にもどって確認する必要がなくなるわけですから、授業で進むペースが上がります。
生徒の反応も良く、先生もハッピーになります。


当たり前のことを言わなくてもすみます。
「静かにしなさい」
「教科書を出しなさい」
「この文章をノートに写しなさい」
発展クラス、というのを受け持ったことがないので、どれくらい授業がやりやすいのか、体験したことはありませんが、まあ容易に想像はつきます。



ちなみに、私が今担当している二年生は、他学年から羨望の眼差しで見られるほど出来のよい学年で、授業中に
「静かにしなさい」
なんていう、幼稚園児並みの注意をしたことがありません。(注)テストの成績がいいという意味でなく、生活態度がいいという意味です。



さて、基礎クラスの方は、昨日「罪の部」で、散々マイナスを吹聴してしまいました。今日はちょっとフォローしておきます。
通常のクラスにいると、かすんでしまう生徒の中には、基礎クラスにきたことで、クラスのトップになる子もいます。以前は授業中に発言できなかった生徒が、進んで発言するようになることも稀にはあるそうです。
具体的な成績でいうと、評定が2だった子が、基礎クラスでリーダーとなり、学年末には4に上がったという子もいるそうです。自信がついて、やる気もアップするという理想的な形ですよね。こういう風に良い方向に歯車が回ると、能力別クラス分けをした意義がありますよね。