書道の道具

必ずいるんです。書道の道具を忘れてくる人が・・・・・
私が受け持つクラスには、ブラジルから来た生徒が一人いるので、その生徒の分の筆・すずり・半紙・下敷きなど、書道一式をもっていきました。
また、よく休む生徒がいて、彼女に連絡が届いていないといけないと思い、その分も準備していきました。

この二人以外に、書道の道具を忘れてきたものが、一クラスに七人!
つまり、三十五人のうち、九人が書道の準備無しで来ていたのです。



私は、この日の一週間前から、来週は書道が始まるので、筆が墨でカチカチに固まっている人は、筆を柔らかくして準備して置くように!という予告をしておいたのです。しかも、先週の最後の授業では、わざわざ連絡ノートを出させて、「書道の道具」と書かせたのに、です。



忘れてきた人にも、二つの人種があって、一つは「あっ、しまった」の人。もう一つは
最初から持ってくる気が無かった人。
「あっ、しまった」の人は、筆を余分にもっている人から借りて、私が小皿に墨汁を満たして渡してあげると、すまなそうな顔をして「ありがとうございます」と言いました。
気の無い人は、せっかくこちらが筆を借りる手配をしてあげても「要らないし」と言う始末。



もちろん、授業後は速攻で職員室に戻って閻魔帳を広げ、意欲の欄に「書道・やる気無し」と書いておきました。
オバサン講師は、こういう些細なチェックも怠っていません。口ではそれほど酷くは叱りつけませんが、マイナスするところはちゃんとマイナスしていて、けっこう怖いよ〜。