T君のこと その①

以前、このブログの中で、授業中ずっと寝てばかりいる生徒が二人いるという内容を書きました。
そのうちの一人、K君は、親切で優しい先生が個人教授してくれる塾で勉強しているそうですが(本人の作文の中に書いてあった)、もうひとりのT君に関する情報はまったくありませんでした。



昨日、たまたまT君の「余人には理解できないあの態度」について話題に上り、衝撃の事実を知りました。
「余人には理解できないあの態度」というのは、国語や数学といった、ある特定の教科の時に寝ている(寝ているふりをしている)のではなく、体育を含めた全ての教科で寝ている(寝ているふりをしている)という事実を指します。毎日六時間、禅の修業じゃあるまいに、何もせず、無益に、しかも学校の硬い椅子の上に座って、じぃーーーーーーーーーーと過ごすのは、苦痛以外の何者でもないと思うのが普通の感覚よね?



で、衝撃の事実とは何かといいますと、彼の家庭には、彼に関心を寄せてくれるはずの親が不在だった、という事実です。
それがいつから不在になったのかとか、どういう経緯があったのか、そういう個人的なことまでは知りません。
早い話が、まったくの「放任」の中で育ったということですね。
家庭的には、気の毒な生い立ちのようでした。



親(べつに親じゃなくてもいいんだけど・・・・)が、子どもに関心を向けないような環境で育つと、こういう子に育つんだ〜!とある意味納得できました。
私の中では、ずっと謎でしたから。どうやったらここまで無関心で無気力な子どもが出来上がるのだろうと。