T君のこと その②

親に「○○をしなさい」といわれると、小・中学生は、うちの息子ABを含めて
「今、やろうと思ったのに、かあさんのその一言でやる気がなくなった」
と、判で押したような返事をしませんか?
そんな時、母親は頭にカッと血が上りますよねぇ。(少なくとも私は、そうなります)
でも、世の中には、そんな当たり前の一言すら掛けてもらえずに育った子どももいるんだと思わなくてはいけないと、反省しました。
「私は、子供の一挙手一投足に関心が払えるほどの余裕がある生活をしているんだわ・・・・」

・・・・・・な〜んて、絶対に思えませんけど・・・・・・・・


「余人には理解できないあの態度」ではありますが、衝撃の事実を知って、「あの態度」はT君なりの「SOS」なのかも知れないと思うようになりました。
それにどう対応するのかは別問題ですが、少なくとも、私はT君に対する、かつてのマイナスだけのイメージは払拭されました。(私は内心、嫌がらせかぁ〜?と思っていましたから・・・・)
六時間硬い椅子の上に座り、机に突っ伏し続けることは、肉体的にも精神的にもすごい苦痛だと思わない? ( 私は、二時間あの椅子に座ったら、翌日筋肉痛になりました )
つまり、T君は、あの苦痛をこらえて、「SOS」を発し続けているんだととるべきなんでないかい?



子どもが学校で見せる不可解な態度にも、ちゃんとそれなりの理由があるんだねえ。
非常勤講師という立場上、成績以外で生徒の個人情報や家庭内の問題に触れる機会はありませんが、この事例を忘れずに、子どもたちに接していかないといけないと、思いました。
(「どう接していくの」と息子Aに突っ込みをいれられました。確かにそう言われると困っちゃうんだけどぉ・・・・)