アイメイク

中学二年生の女の子にとって、自分の関心の70パーセントが、直径15センチの鏡に写る世界だといっても過言ではないかも。
24時間の10%くらいは、鏡を覗き込む時間に費やしている、という人もいるでしょう。

ティーンエイジャー向けの美容・ファッション雑誌も随分売られています。
化粧品も、100円ショップで手に入れられます。
ファッション雑誌を見ていると、生まれつき可愛いハーフのモデルが、こんなテクを紹介しているのでしょう。
「下まぶたの目の際に、1本白いアイライナーをいれるだけで、白目がきれいに見え、しかも目が大きく見えるのよ♪」



アイメークを施して学校に来る女子を数人見かけます。
少なくとも私が行っている三クラスの中にも、最低四人はいます。


とりあえず、こういう生徒を見つけたら、私は耳元で
「アイメークが濃いよ」
と、こっそり注意します。
本当は、わたしとしてはこんなこと(スカート丈が短いとかアイメークが濃いとか)でわざわざ注意したくないんだけど、「教師」としての立場上、口うるさく言います。


本来は、娘がアイメークして学校に行くことを黙認している母親が元凶なんだけどね。
親が黙認している→アイメークくらいいいじゃん。誰にも迷惑かけてないしぃ。→これくらいのことでブツブツ言って、 「あのババア、うぜえんだよっ」という図式が成立するもんねぇ・・・・・
(ババアというのは、生徒が女性教師を罵倒する時の決まり文句です)