台所の収納

昨日、台所の引き出しの中身を整理しながら、ふと開かずの戸棚を見上げて考えました。
台所の収納場所全体を100とすると、我が家の場合、行事グッズの収納が30ほど占めています。
お正月のお重・お屠蘇セット・桃の節句チラシ寿司桶・お月見の三宝抹茶茶碗・・・・など。
こうしてみてみると、和の行事に使う品物って、我が家では非日常なんだなーと新たな発見をしました。
もちろん開かずの棚は、これらのもの達で占められています。



和食器って、基本的に重ねて収納がし難い構造になっています。
今時の家の台所の収納は、昔の日本の食文化にそぐわない造りになっていると思うのです。
前にも書きましたが、我が家の日常で一番出番が多いお皿は、アメリカで買ってきたコレールのお皿です。割れないし、10枚重ねて収納すれば厚さ4センチ以下です。お椀もお安いものほど収納しやすい薄さです。パイレックスの保存容器も入れ子になります。アメリカで買った食器は、ことごとく収納面では和食器に勝っていますし合理的です。



お重にしても、お屠蘇器にしても、365日の中のせいぜい三日しか使いません。
だからと言って、これがないお正月もなにやら味気ない気もするし・・・・
お正月にコレールのお皿でお節を頂きたくないし、お抹茶を頂くのにカフェオレボウルで、というのも変ですよね。



収納場所ばかりとって、出番が少ない和食器たちですが、一年に数回の非日常を演出する特別な使命があるんです。
特に、我が家のように男ばかりの家族だと、母親がそういう演出をしてやらないと、食卓は、文字通りの栄養を摂取するためだけの場所になってしまいそう。
今年も、一年に一度しかない晴れの日の出番を、忘れないで作ってやらないといけないなぁと思いました。