受験生の母 心得① 根回し編

高校・大学の受験は受験といいますが、小学校・中学校の受験には「お」がついて、お受験というんだそうです。
東京や大阪のような都会では、お受験もそんなに珍しくないかもしれませんが、私が住んでいる地区には、私立の小学校・中学校というのはありません。
需要が少ないということは、裏を返せば、それだけ公立の学校がしっかりしている、ということかもしれません。


そんな中で、中学のお受験をするからには、まず親の心構えが大切です。
まわりのみんなが公立中学へ進む中、小学校四年生から受験を意識して塾に通わせるわけですから、親は、周り(とくに小学校)に対する配慮も必要になります。
話にきくところでは、中学受験をするという異質な生徒に、小学校の先生が良い反応を示さないということもあるそうです。
我が家の場合は、とても幸運なことに、息子A・Bともに、まったくそんな反応をする先生ではなくて、理解を示してくれたので助かりました。



小学校は、思いの外課外授業や時間外の活動が多いものなのです。
例えば、陸上記録会の練習が午後五時までというのが一ヶ月あります。
水泳記録会の練習も午後五時までが一ヶ月、プラス夏休みにも朝の練習があります。
郷土の歴史を調べようというプロジェクトで、土・日に友達と調べ学習に出る機会が年に6回ありました。
運動会・学習発表会・PTA総会・廃品回収のような活動は土曜日にあります。



そして、塾は平日が週二回、土曜日は午後一杯という時間配分をしています。
もちろん、学校の活動が第一であることには間違いありません。ただ、陸上記録会・水泳記録会のように練習時期が長期にわたるような場合は、練習の途中で抜けてくるという無理をお願いしなければいけません。
このときの母の対応としては
「学校の活動が一番大切です。だから、できる限りの練習には参加させるつもりです。塾のある日は、ぎりぎりまで練習させて、時間になったら迎えに来ます。無理をお願いしますがよろしくお願いします」
というスタンスが大切だと思います。



こういう時期は、運転手(母)が塾の支度をして四時半に校門で待ち、車に夕飯の支度をしておき、息子は車の中で食事をして塾に着くという、人気アイドル級の扱いを受けます。