受験生の母 心得⑤ 受験に向かないタイプ

全ての教科を万能にそつなくこなせる子どもなら、何も無理して受験する必要は全然ないと思います。(大都市圏のことは知りませんが)
浪費する時間とお金と人間関係の悪化と、万が一失敗した時のことを考えたら、お受験は、子どもはいざ知らず、母親にとっては厳しいものだと思います。



アメリカでSさんから聞いた話は、すごく参考になりました。
私たちは息子Aに
「中学受験は、すっごく大変で、日本で一番難しい大学に入った人が、大学入試のときよりも、もっと勉強したんだって。それくらい勉強するのと、縦笛を吹けるように練習したり、マラソン大会で上位に入れるように毎朝トレーニングするのと、どっちがいい?」と聞いたのです。



実は、息子Aは、アメリカの小学校で開催されたマラソン大会で堂々のビリをとったので、翌年はビリにならないように、母と朝六時に起きて早朝訓練をさせられてしたのです。ちなみに母はもと陸上部で、小学校時代のマラソン大会は全て一位という輝かしい記録を持っています。
鬼のような母の特訓に音を上げていた息子Aは一も二もなく
「勉強のほうがマシ」と即答したのです。



こういう背水の陣タイプで受験しようという子どもには、モチベーションが上がりやすいと思います。
オールマイティー型の子どもは、二年とか三年とかの長丁場になるお受験の勉強を継続するためのモチベーションが持ちにくいのではないでしょうか?(オールマイティータイプの息子を持ったことがないので推測です)
第一、音楽も体育も美術も人並みに出来るんなら、そんな苦労をしてまでお受験をする価値がないじゃありませんか。