受験生の母 心得⑥ お受験合宿

年末の恒例のテレビニュースの一つに、小学六年生の受験生が、ホテルに缶詰になって勉強するというのがあります。
みんなそろいのトレーナーを着て、頭に必勝と書かれた鉢巻を巻き、「がんばるぞー」と唱和する姿を見たことがありませんか?

だいたい、三泊四日で費用は10万円〜です。



年末年始は、なにかと慌ただしさと浮き立つ雰囲気になりがちです。
しかも年末年始といえば、本番入試の二ヶ月前になります。
この時期に、ホテル合宿するか、家で過ごすかはそれぞれの家庭の状況によると思います。
親の手元から離れれば、親は精神的に休まるでしょうね。



我が家は、ホテル合宿には参加しませんでしたが、夏休みの五日間の合宿には参加しました。
朝から晩までびっしりスケジュールが組んであって、私なんかはそのスケジュール表を見ただけで気分が悪くなってしまいました。
息子Bは、何を血迷ったのか、同じ塾に通う友達が合宿に参加するという理由から、自分も合宿に参加したいと言い出したのです。本人は、勉強の合宿というより、友達と過ごす夏休みのお泊り会か何かを想像していたと思います。あまりにも執拗に行きたいというので、「何事も経験かぁ」と行かせることにしました。



合宿から帰ってきた息子は、
「いままでの人生で一番長く椅子に座っていた」
といいました。
周りは、自分より賢い子ばっかり!しかも誰も音を上げない!自分だけ放棄しては格好がつかない!
人生初の「合宿」で、随分精神的に成長したように見えました。
ただし、彼の場合、成長したのは精神面で、成績のほうで進歩が現れ始めたのは、一つか二つ季節が進んだころでした。