一雨ごとに

高校の英語の教科書に、「春のシャワーは、五月の花を運んでくる」みたいな一節が載っていたことを思い出します。本当に、雨が降った翌日は、肉眼でも植物の成長が確認出来るくらいに、旺盛な生命力を感じます。
毎日、朝晩にはたっぷりの水を与えているけれど、天からの雨の量にはとても及ばないのでしょう。


しばらくすると、ささやかな我が家の庭は、私の一番好きな色・・・・ツヤツヤの生まれたての葉っぱの色で溢れかえります。
沈丁花はそろそろ花を落として、その代わりに新芽を出していますし、丸坊主だったバラのツルにも新芽がびっしり生えてきました。


気をつけないといけないことがあります。この時期に、うっかり過ごしてしまうと、アブラムシをはじめとする害虫に新芽や若葉を食われてしまいます。例えば、バラによくつくがいちろゅうに「チュウレンヂバチの幼虫」というのがいます。
生まれたての幼虫は3ミリ程度で、バラの若葉と同様美しい黄緑いろをしています。ところが、これが大量に発生すると、あっという間に若葉は丸坊主になります。
なかなか幼虫を見つけるのは至難の業ですが、見つける唯一の方法は、フンです。
黒い芥子粒のようなものがあったら、それは幼虫のものに違いありません。
フンの落下地点から垂直に上をたどっていくと、必ずや幼虫の一群れを発見できます。


なるべく殺虫剤を使いたくないので、みつけたら、枝ごと切って処分します。薬剤散布は、息子Bのトカゲ帝国の存亡にもかかわるものですから・・・・・
が、これがけっこうな手間なんです。
バラを美しく手入れされている方にお聞きしたいです。やはり定期的に農薬散布が一番の予防なんでしょうか?